「マクドナルド」vs.「ケンタッキー-フライドチキン」 ― キャッチ-フレーズを巡って ―

「マクドナルド」と「ケンタッキー」は、ファーストフードの代名詞的な存在で、簡潔なキャッチフレーズで消費者の心を掴んでいる。

各々のキャッチフレーズは・・・

「マクドナルド」 ― i'm lovin' it(「マクド」大好きだよ)
「ケンタッキー」 ― it's finger lickin' good(「ケンタッキー」は食べ終わって指をなめた
           くなるほどおいしいよ)

文体的特徴を見てみると・・・

「マクドナルド」―(1)書体を右傾斜のイタリックにしてより人目を引く。
         (2)文頭を小文字にして奇を衒っている。
         (3)loving を lovin' にして会話スタイルにしている。
         (4)'love'は通常は~ingにしないが、「マクド、(今)
            大好きだよ」感を演出している。
「ケンタッキー」―(1)書体を右傾斜のイタリックにしてより人目を引く。
         (2)文頭を小文字にして奇を衒っている。 
         (3)licking を lickin'にして会話スタイルにしている。

「マクドナルド」と「ケンタッキー」のキャッチフレーズは、同じ様な組み立て手法のようである。

ところで、イギリスの「ケンタッキー」のコマーシャルでは、コロナ禍で衛生的な観点から'finger lickin''(指をなめたくなるほど)にモザイクがかけられている。'finger lickin''を別の言い方に変えるのではなく、モザイクでわざと強調! 流石!「ユーモアの本場」と言われているイギリス・・・機知に富んだユーモアで、ぷっと吹き出したくなる。
何~んか、同じような事をアメリカでもやってるみたい。
どっちが先か・・・知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

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