チョコレートのCMに登場するものは・・・?!

これはアメリカ南ダコタ州(South Dakota)の地元テレビで流れていたチョコレートのCM(Commercial Message)である:

That's cool! Monumentally cool!
それ(チョコレート)はおいしい!とてつもなくおいしい!
それ(ラッシュモア山)は素晴らしい!記念物として素晴らしい!
  
註:cool = excellent 素晴らしい、おいしい
  monumentally 記念物として、とてつもなく

画面にはチョコレート、その後ろには、「国定記念物」(national monument)に指定されている有名な大統領4人(左からGeorge Washington / Thomas Jefferson / Abraham Lincoln / Theodore Roosevelt)の顔が彫られた「ラッシュモア山」(Mt. Rushmore)が映っている・・・で、このタイミングで上記の音声が流れる・・・チョコレートが'cool'であるのはもちろんのこと、4人の大統領の彫像もアメリカらしくスケールが大きく、「記念物として」(monumentally)、「とてつもなく」(monumentally)素晴らしいのは言うまでもない。
これは洒落(しゃれ)である。
地元テレビのコマーシャルとしては'monumentally cool!!'(とてつもなく素晴らしい!!)
知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。


写真出典:Wikipedia

Mt. Rushmore (Wikipedia).jpg

'Education first !'(「先ず、教育を!」)

英語に'literacy and numeracy'という言い回しがある。
'literacy'は「読み書き能力」、'numeracy'は「基本的計算能力」で、要するに日常生活をしていく上で必要な所謂「読み書き算盤(そろばん)」のことである。

今から10年前の2013年7月12日、パキスタン人のマララ-ユスフザイ(Malala Yousafzai)さんは、若干16才でニューヨークの「国連本部」(United Nations Headquarters)でスピーチをした。
以下は、そのスピーチの最後の部分である:

"... One child, one teacher, one book, and one pen can change the world. Education is the only solution. Education first. Thank you."
(・・・子供一人、先生一人、本一冊、ペン一本が世界を変えられる。教育は唯一の解決策である。先ず、教育を。有り難う。)

彼女は2012年15才の時、パキスタンの女子教育を禁じる過激派グループに襲われ、重傷を負ったが一命は取り留めた・・・。
上記のスピーチの翌年2014年に「ノーベル平和賞」(Nobel Prize for Peace)を受賞し、現在も女性活動家として活躍している・・・。

時は1996年にさかのぼる。
イギリスのトニー-ブレア氏(Tony Blair、当時の労働党党首)はその年の労働党大会で「最優先する三つの課題」(Three Top Priorities)を掲げた:

1. Education(教育)2. Education(教育)3. Education(教育)

とにもかくにも「教育」に注力した・・・。
彼は、翌1997年から2007年まで首相を務めた。
'educate'(教育する)の語源は、「能力などを導き出す」である。

ハウスタケカの独り言でした。


写真出典:Wikipedia

マララ・ユスフザイ.jpg  Tony_Blair.jpg


フィンランド(Finland)で「どっこいしょ!」・・・

フィンランドと言えば、オーロラ、白夜、サウナ、森と湖、ムーミンなどなど・・・また世界で一番幸せな国の一つで、福祉国家としても有名である。
そんなフィンランド(Finland)の首都ヘルシンキ(Helsinki)と、南東部のロシア国境に近い都市ヨエンスー(Joensuu)を結ぶ列車内でのこと・・・途中の小さな駅から高齢のカップルが乗ってきた・・・明らかに日本人と思われる女性(雰囲気でわかる!)と現地の男性・・・一瞬、その男性と私の目が合った。
彼はその女性に何やら二言三言・・・斜め向かいに腰を下ろすとき、やや大きな声で、「どっこいしょ!」と・・・その言葉に少し驚いたが、下を向いて本を読んでいた私は、ずっとそのまま・・・二人は現地語で何か話している様子・・・しばらくして二人は降りていった。
「何故こんな所に日本人が・・・?」と、思ったのだろうか?・・・あるいは「どっこいしょ!」の反応で、日本人かどうか確かめたかったのか・・・「どっこいしょ!」と発した男性の意図はなんだったのか?!
ところで、感動詞の「どっこいしょ」「よいしょ」は、『日本語国語大辞典』では次のように定義されている:

どっこいしょ:力を入れたり、はずみをつけて動いたりするときに発することば。
よいしょ:力を入れて物事をする際、または、ある動作を起こそうとする際などの掛け声。

日本では、高齢の人が座るときや立ち上がるとき「どっこいしょ」「よいしょ」
と発することがあるが、このかけ声は母語話者あるいはそれに近い言語感覚を
持っていないと、なかなか自然には出てこない。
彼は日本語が母語話者のようにうまく話せるのだろうか?! 知らんけど。
私の旅は、終着駅のヘルシンキまで続いた・・・

ハウスタケカの独り言でした。


写真出典:take-okm.a.la9.jp

take-okm.a.la9.jp.JPG

私の家にホームステイ・・・それで?!

ずいぶん以前の話ではある。
アメリカ中西部出身のご高齢の女性二人が私の家にホームステイした。
日本のことはほとんど知らない感じ・・・"Is Japan part of China?(日本は中国の一部ですか?)・・・おおげさではない。
それぐらいの認識で、日本の生活習慣もほとんどご存知ない。
尤も、日本に来るのだからある程度は勉強されてきたと思われるが・・・玄関から上がる時、靴を履いたまま上がろうとされたので、思わず、"Oh, no!! In Japan, you're supposed to take off your shoes before entering".(ああ、ダメダメ!!日本では、上がる前に靴を脱ぐことになっていますよ。)と・・・"Oh, I'm so sorry!"・・・

ところで、「靴を脱ぎなさい。」は、英語ではなんと言うでしょうか?
次の4つのうち間違いが一つあります。
さあ、どれでしょうか?('them'は状況から'shoes'だとわかる):

1. Take off your shoes.
2. Take your shoes off.
3. Take off them.
4. Take them off.

正解は3です。
ルールは簡単・・・代名詞('them')は間に割り込み、普通名詞('your shoes')は両方可能である(ついでに言えば、反対は'put on')。

ホームステイ中に、驚きのカルチャーミステイクは色々あった。
一つ紹介する・・・季節は7月の梅雨明け前、滞在中よく雨が降った。
彼女たちには、せっかく日本に来られたので和室客間で布団を使ってもらった。
ある日掃除に入ると、なんとずぶ濡れの靴が、掛け軸が掛かっている床の間の聚楽の壁に立て掛けてあるではないか・・・雨に濡れた靴を乾かしているのだろう・・・今にも滴(しずく)がポタリ、ポタリ・・・ 知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。