注意書に注目してみると

以下は、アメリカの二つの異なる「骨董店」(antique shop)で、実際に見かけた注意書きです:

(A) If you break it, you buy it. Please watch your children.
もし壊したら買ってもらいます。子供の監督をお願いします。
(B) Unattached children will be sold as slaves. Please watch your kids. Thanks.
付き添いのない子供は奴隷として売られますよ。子供の監督をお願いします。有り難う。(*'kids'(informal)は'children'との重複を避けるため?)

(A)、(B)ともにシンプルな英語です。
意図は、いずれも子供が商品を触って壊さないように保護者が責任を持って監視してね。程度の内容ですが、(A)は「直球型」、(B)は「変化球型」で、注意書きとしては対照的です。
(A)は、「壊したら弁償!子供の監督をお願いします。」と、極めてストレート、(B)は、「奴隷」の歴史を持つアメリカならではの表現なのか?(今の時代にはあり得ない話ですが、今でも18才未満の行方不明者年間約80万人、誘拐も多いと報道されている。)そうならないように子供をしっかり監督してくださいね、という意味・・・。
「壊れやすい」貴重な品々が並ぶ店内 ... 辺りに子供がいるなどの状況をイメージして、実際に骨董店主になったつもりで英語を何回も何回も声に出してみてください。
感覚的、状況的にどちらの英語の方がしっくりと据わりがいいですか?
英語は多分にセンスです・・・
知らんけど・・・。 

ハウスタケカの独り言でした。

*写真出典:tripadvisor.com
antique inside.jpg

「アメリカの小学校」を視察・・・

アメリカは南ダコタ州(South Dakota)・・・「コーンパレス」(Corn Palace)で有名なミッチェル(Mitchell)にいた時、地元の小学校を訪ねた。
1年生と4年生の教室・・・チラリチラリと視線が私に向けられる・・・外国人である私を何となく意識している様子(この辺りには日本人はほとんどいないので、英語どっぷりの語学生活には向いている。)・・・「ワイワイ、ガヤガヤ」・・・賑やかな教室は、日本とさほど変わりはなかった。  
教室の後方に目をやると、「指導目標」のような注意書きの掲示板があった。とかく抽象的な文言になりがちな日本とは異なり、アメリカらしく「~しなさい。」と、一つ一つが具体的な内容だった:   

(1年生の教室)
・Rules(規則)
1. Raise your hand(手を上げなさい)
2. Sit quietly(静かに座っていなさい)
3. Keep your hands to yourself((他の人に)手を出さないようにしなさい)
4. Line up quietly(静かに整列しなさい)
5. Be kind to others(他の人に親切にしなさい)

(4年生の教室)
・Ways to show kindness(思いやりを見せる方法)
1. Share(分担しなさい)
2. Take turns(交替でしなさい)
3. Help classmates(クラスメートを助けなさい)
4. Say kind words(親切な言葉をかけなさい)
5. Respect other people's space(他の人の領域を尊重しなさい)
6. Apologize if you are wrong(間違っていたら謝りなさい)
7. Don't laugh at others(他の人を笑ったりしてはいけません)
8. Don't push, shove, or fight(押したり突いたり取っ組み合いのけんかをしてはいけません)
9. Thank others for nice comments(良いコメントにはその人にお礼を言いなさい)
10. Be willing to compromise(快く折り合いなさい)
11. Give praise(褒めなさい)
12. If in trouble, don't pout(困っても膨れてはいけません)

これぞreal, living Englishです・・・!!

平易な英語なので、皆さん使ってみて下さい・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

*写真出典
 コーンパレス:gettyimages.co.jp
 小学校:joiprogram.jp               
gettyimages.jpg南ダコタ州、小学生(出典:joiprogram.jp).jpg

「のどの渇き」と「知りたい」を解消・・・!

アメリカでの事である。
休日に近くの公園に行った時、・・・ボディがド派手な一台のバスが入って来た。どう見ても普通のバスではなさそう・・・何かの宣伝・・・?!よく見ると、アメリカを代表するビールの一つ、「バドワイザー」(Budweiser)の移動宣伝バス、その名も「バドワイザー-ビアスクール」(Budweiser Beer School)だった。
その大きなバスでは「ビアスクール」と言うだけあって、パンフレット(pamphlet)などを使ってビールの醸造工程の説明をしたり、さらに試飲もできた・・・これがまた、格別うまかった・・・!!
うまかったのはビールだけではない、パンフレットの表紙の英語もうまかった・・・お見事!!で、その表紙の英語とは:

Satisfy your thirst for knowledge
(あなたの知識欲を満足させなさい)

この'thirst'には、のどの「渇き」という意味があり、また「熱望、渇望」という意味もある。

ビア"スクール"バスなので、"知識欲"。
なかなかウィットに富んだ使い方に感心・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

*写真出典
beer school bus: www.stltoday.com
key holder: www.ebay.com

Budweiser beer school.jpgバド key holder.jpg

「あなたはカナダ人ですか?」と尋ねられて・・・

ネス湖地図.pngイギリスのノリッジ(Norwich:イングランド東部ノーフォーク州(Norfolk)の州都)で、ホームステイをしていた時のことです。
週末、スコットランド北部のネス湖(Loch Ness)を旅した。
ネス湖と言えば、伝説の怪物「ネッシー」(Nessie)で有名だが、実物は未だ確認されていない・・・。
「ネッシー」に遭遇できれば良いのになあ・・・?!湖畔の廃墟と化した古城、アーカート城(Urquhart Castle)を見学・・・そこではバグパイプ(bagpipe、スコットランドの伝統楽器)が奏でられていた・・・。
その時、いきなり声をかけられた、"Excuse me, but are you Canadian by any chance?"(すみません、もしかしてカナダ人ではありませんか?)・・・えっ?!・・・もちろん、"No, I am JAPANESE !!"と返答した。
しかし、唐突な質問に驚いた・・・中国人に間違えられることは時々あったが、カナダ人は初めて、私の何処を見てもアジア人以外に考えられない・・・。
ノリッジに戻り、そのことを話題にした。
「それって、エスキモー(Eskimo)に間違えられたのでは?!」と、返された・・・。
エスキモーとは「生肉を食べる人」という意味で、それを避けるために、彼らは「イヌイット(Inuit)」(エスキモー語で「人間」の意味)と自称する。
アラスカ北部からカナダ北部及びグリーンランド(Greenland、世界最大の島でデンマーク領)に居住する先住民である・・・形質的に「モンゴロイド(Mongoloid)」(蒙古人種、黄色人種)に属し、日本人と同系の人種とか・・・?!
そして北アメリカの北アメリカインディアン(North American Indians)さらに南アメリカのラテンアメリカインディアン(Latin American Indians)(通称、「インディオ」(Indio))」も「モンゴロイド」系であるらしい・・・?
人類学の研究では、人種によって血液型の出現頻度が異なることが確認されていると言う・・・。
日本人に一番多いA型(約40%)は、エスキモー、北米インディアン、南米インディオにもその傾向があるらしい・・・?
で、私はカナダ人はカナダ人でも先住民族のカナダ人に見られたようだ。
知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

ネス湖 アーカート城.jpg

*写真出典
 イギリス地図:www.travel-zentech.jp
アーカート城:www.tra-live.com