アメリカは「英語」だけではありません・・・

アメリカと言えば「英語」というイメージが強いが、実際は多言語国家である。

ニューヨーク市マンハッタン(Manhattan)南部にはイタリア系住民が多数住む「リトル-イタリー」(Little Italy)があり、そこではイタリア語が話されている。

南部ルイジアナ州(Louisiana ― フランス王Louis14世に因む)のジャズ発祥の地ニューオーリンズ(New Orleans)ではフランス語が話され、テキサス州(Texas)の西端にあってメキシコとの国境の町エルパソ(El Paso ― スペイン語で「浅瀬」の意)では、スペイン語が飛び交う。

また、カリフォルニア州(California)のサンフランシスコ(San Francisco)にある「チャイナタウン」(Chinatown)は、アジア地域以外では最大の中国人居住区で、人々はもちろん中国語を話す。

同じカリフォルニア州でも、ロサンゼルス(Los Angeles)にはアメリカ最大の日本人街「リトル-トーキョー」(Little Tokyo)があり、日常的に日本語を耳にする。

そしてドイツ語の方言を話す「アミッシュ」(Amish)という人々もいる。
18世紀に入植した当時の生活を今もして、独自のコミュニティを形成・・・現代社会の文明に背を向け、主に農業に従事し、子供の教育も自分たちで行う。
実は、私のいた南ダコタ州(South Dakota)にもコミュニティがあり一度見学する機会があった・・・何か、私たちを遠巻きにして避けるようだった・・・男性は長いあごひげを蓄え、女性は無地のワンピースにエプロン姿・・・街中でショッピングする姿を見かけることがあり、地域社会に溶け込もうとしているのではないだろうか・・・?!アメリカの定番デザート「アップルパイ」(apple pie)は、実はアミッシュから全米に広がったとか・・・?
知らんけど・・・。

以前は「人種のるつぼ」(melting pot)と言われたアメリカ社会・・・今は各人種が独自性を保ちながら共存共栄する「サラダボウル」(salad bowl)と言われている・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

写真出典:amishamerica.com

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Bruce Willisは引退会見で語る・・・

2022年3月、アメリカを代表する映画俳優の一人、Bruce Willisが「失語症」(aphasia)であることを公表し、引退会見を開いた。
その席で語った最後の言葉は、"... I think I'll live it up for the rest of my life".(私は残りの人生を面白おかしく贅沢に遊んで暮らそうと思う)・・・おおよそこのような内容で締めくくった、と思う。
ところで、'live it up'は口語表現で、次にように定義されている:

spend one's time in an extremely enjoyable way, typically by spending a great deal of money or engaging in an exciting social life.(『オックスフォード英英辞典』)(大金を使ったり刺激的な社交生活をして、派手に楽しく過ごす)

実は、イーグルズ(Eagles)の『ホテルカリフォルニア』(Hotel California)という大ヒット曲の歌詞の一節にも、'... Such a lovely place (such a lovely place) Such a lovely face They're livin' it up at the Hotel California ...'と出てくる。
'live it up'は「慣用句」(idiom)で、'live'と'it'と'up'を個々に考えたのでは意味はつかめない・・・この句の持つ「ニュアンス」(nuance)のような言外の微妙な情緒的な意味合いは、残念ながら、英語を第二言語として学習している日本人には、肌感覚での理解は難しい・・・そう「英語母語話者」(native speakers of English)にしかわからないと思う・・・。

日本語にもこれに相当する言い回しはあると思うが・・・今の所、思い当たらない・・・どなたかご存じの方、教えて下さい・・・。

ハウスタケカの独り言でした。


写真出典:Wikipedia

Bruce Willis (Wikipedia).jpg

日本人メジャーリーガーの名前が踊る・・・!!

日本人メジャーリーガーの名前が、米紙『USA TODAY』(Sports)などの'ヘッドライン'(大見出し)で踊る:

(1)Shohei Ohtani homers twice, strikes out 10 as Angels top White Sox
   大谷翔平、ホームラン2本、10奪三振で、(同時に)エンゼルスがホワイトソックスを負かす
(2)Fan-kaz-tic!
   ファンカズティック!(ファンタスティック!)
(3)Bend and Break! Gone-Zilla!
   体がのめって骨折!ゴーン-ズィラ!

(1)は、先月6月28日、'真の二刀流選手'(a true two-way player)、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が大活躍・・・ピッチャーで出場・・・ホームラン2本、10奪三振でホワイトソックスを負かした時のヘッドラインである・・・流石、地元カリフォルニア州アナハイムらしく、夢の楽園「OHTANI LAND」の応援ボードまで出現し、彼の人気は止まる所を知らない・・・。

(2)は、2004年、おとぎ話のようなデビュー(メジャー開幕戦、先頭打者初打席、初球ホームランを含む3安打、2四球(うち敬遠1)、全打席出塁)を飾ったニューヨーク・メッツ、松井稼頭央(かずお)の活躍を報じるヘッドラインである。'Kaz(カズ)'のニックネームで親しまれていたので、'Fantastic!'ならぬ'Fan-kaz-tic!'・・・絶妙なアメリカンジョークである!

(3)は、2006年5月11日、ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜が本拠地ヤンキー・スタジアムで浅めのレフトフライを滑り込んで捕ろうとした際、グラブが芝生に引っかかり左手首を骨折・・・選手登録リスト'離脱'(Gone)・・・アメリカのメディアは手厳しい・・・アクシデントの時も活字が踊る。これって一流選手の証かも?・・・'Bend'と'Break'で頭韻'b'の韻を踏み、彼のニックネーム、'Godzilla'(ゴジラ、1954年作の怪獣映画でゴリラとクジラを合わせた造語)を文字って'Gone-Zilla!'・・・巨人時代から続いていた連続試合出場記録が1768で途切れた瞬間で、故障者リスト入りした・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

'cozy'(居心地のよい)な住宅を求めて・・・

前回7月1日のブログでも触れたが、今週末(7月7日~9日)日本で'housing affordability'
(適正な負担で良質な住宅を手にすることができること)をテーマに、世界の共通課題である住宅問題に関する大臣級の会合が開かれている。

そこで、日本の住宅と言えば'a rabbit hutch'(ウサギ小屋)という言葉が思い浮かぶ。
これは「日本の家屋の狭小なさまを形容した語で、1979年、EC(ヨーロッパ共同体)の内部資料'対日経済戦略報告書'で使われた」(『日本国語大辞典』)。
高度経済成長期の頃、日本人がせまい住宅に住みながらあくせく働いている姿を、「'うさぎ小屋'のように貧しくて小さな家に暮らす日本人が・・・」と言わんとばかり...日本の家屋を揶揄する表現と受け止められていたようだ。

ヨーロッパ人からすれば、日本の庶民の住宅はウサギ小屋に見える一面もあっただろうか。アジア~欧米、各国多種多様な文化の違いもあり、日本人の考える所謂"四畳半の究極の合理性"と表現されるモノは、快適と感じる質の違いもあり、理解されづらい側面も?とも感じる。

今は'a cozy house'が求められている。
'cozy'(《主に英》cosy)とは、'giving a feeling of comfort, warmth, and relaxation'(快適で暖かみがあってリラックス感を与える)(『オックスフォード英英辞典』)の意味で、住み心地のよい快適な家とか部屋を形容する語として使われる・・・住宅に求めているのは、高性能高機能を兼ね備えた'a cozy little house'(住み心地のよい小さな家)である・・・日本で住宅に関して開催されている国際会議の成果に期待したいものだ・・・知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

'Housing Affordability'の実現に向けて

住宅問題は世界が直面している喫緊の課題のようである...次のように大々的に新聞に掲載されていた。:

『・・・G7の議長国を務める2023年は、広島でのサミット(首脳会合)のほか、各種関連大臣会合が開催される。7月7日~9日、日本で初めての都市に関する大臣会合がある・・・「持続可能な開発目標(通称SDGs, Sustainable Development Goals)」の17のゴールのうち、11番「住み続けられるまちづくりを」において、「2030年までに、全ての人々の、適切、安全かつ安価な住宅(adequate, safe and affordable housing)及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。」ことがターゲットとされている・・・日本はもちろんどこの国でも'housing affordability'(適正な負担で良質な住宅を手にすることができること)の確保がむずかしく、住宅問題は世界共通の課題である・・・』(『読売新聞』2023年6月19日)

ここに出てくる'affordability'(入手できること)は名詞形であるが、動詞'afford'(= have enough money to pay for)は、'can afford (to) ~'(~を持つ余裕がある)として使うと色々使い勝手が良い。例をあげてみる:

(1)At last I could afford (to get) a new car.
   ようやく私は新車が持てるようになった。
(2)I can't afford (to buy) a Ford.
   私はフォードの車を買う余裕がない。
(3)Can you afford (to pay) a hundred million yen for a new house?
   あなたは新しい家に一億円出せますか。

ところで、(2)の'I can't afford a Ford.'の'afford'と'a Ford'は同音で、しばしば駄洒落(pun)の例として引き合いに出される。
英語は日本語と比較して音素(phoneme, 意味の相違をもたらす最小の音の単位)の数が多く、必然的に日本語ほど駄洒落は多くない・・・。

ハウスタケカの独り言でした。