「フリーサイズ」は和製英語!

衣服で、どのような体格の人にでも着られるように作られた大きさのものを「フリーサイズ」というが、これは和製英語・・・では、英語で何というのか?・・・形容詞で'one-size-fits-all'という・・・何故か、これが実に日本語的な発想で、日本人にわかりやすく、すうっと抵抗なく理解できる・・・例えば、'This is a one-size-fits-all shirt.'(これはフリーサイズのシャツです。)のように使う・・・で、語源は:

1970s, originally denoting a garment designed to fit people of all sizes (『オッ クスフォード新英英辞典』)
(1970年代で、元々全ての大きさの人に合うように作られた衣類をあらわす)

ところで、この'one-size-fits-all'は、'意味が転じて「画一的な」の意味になる場合がある:

One-size-fits-all method is designed to please everyone or be suitable for every situation, often with the result that it is not successful.(『ロングマン現代英英辞典』)
(画一的方法は、全ての人を満足させたり、どんな状況にでも合うように作られているが、結果はしばしばうまく行かない)

一時、日本の教育で問題になった「画一的な教育」は、'one-size-fits-all education'・・・あたかも日本人(?)が考案したようなわかりやすい英語だとは思いませんか?!知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。 

「バナナ」都市伝説って・・・?

「バナナを320本食べると死ぬ」と信じ込んだ小学5年の男の子がいるという・・・学校の給食にバナナが出て、児童は「死んじゃうんだよ」と大声をあげたという。
根拠が曖昧にして不明な「都市伝説」を発信する動画投稿サイトで知り、信じて疑わないまでになっていた・・・
(「編集手帳」『読売新聞』2023 / 7 / 15)

私自身、初めて新聞で知ることになったこのバナナ都市伝説・・・根拠が曖昧にして不明とあるが、アメリカ人作家、サリンジャー(J.D. Salinger(1919-2010))の短編集『Nine Stories』(1948)に「A Perfect Day for Bananafish」(バナナフィッシュにうってつけの日)という小説があり、それが気になっている・・・バナナを好んで食べる架空の魚'バナナフィッシュ'がいて、バナナのいっぱいある穴に入って78本も平らげた奴がいる、という。
穴に入る前はスリムだったのに、食べ過ぎて穴から出られなくなり死ぬ・・・この短編小説、最後は主人公の銃による自殺で幕を閉じる・・・'banana'の複数形'bananas'は、俗語で「ライフル銃」の意味があるらしい・・・。

上記「編集手帳」の根拠が曖昧にして不明な「都市伝説」・・・出処はもちろん全くわからないが、私は、75年前のサリンジャー「バナナフィッシュにうってつけの日」の短編小説がどうも引っかかる・・・バナナにまつわる都市伝説・・・全く根拠はないが、ひょっとすると、この小説が発信のもとになっているのかもしれない・・・。知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

参照:松井信義(2019)「A Perfect Day for Bananafishのスタイル」『英語の
     エッセンス』現代英語談話会(編), 大阪教育図書. 177-187.


写真出典:Wikipedia / www.note.com

バナナフィッシュ.jpgJ. D. Salinger.jpg

教師になる理由、三つとは?

私がアメリカで使っていたカレンダーの夏のページに、次のようなことが書かれていた:

Three reasons for being a teacher ・・・ 1. June 2. July 3. August
 教師になる三つの理由:1.6月 2.7月 3.8月

もちろん、これはアメリカン-ジョークであるが面白い・・・欧米の'学年(度)'(academic year)は通例、9月から翌年5月・・・そして6月~8月は次の学年の準備・・・しかし、基本的には長が~い夏休み・・・「他の職業と異なり、教師はこれがあるから辞められない!」と、アメリカ人の先生方の口から聞こえてきそうである・・・知らんけど。

ところで、日本語の「職業」に当たる最も近い英語は、'occupation'・・・動詞は'occupy'(占める)である。
これにより'一日のうち、何で占める時間が一番長いか'で、職業ということになる。
例えば、'housewife'(主婦)、'student'(学生)も英語では職業(occupation)になり得る。

そして英語にこんな言葉がある:
Each and every occupation is equally honorable.
どの職業も皆、等しく尊敬されるべきである。⇒ 職業に貴賎(きせん)なし。

ハウスタケカの独り言でした。

さあ、あなたならどうする・・・??

一応、コロナも終息し、観光客や修学旅行生で賑わう京都の嵐山・・・平日週末関係なく、観光客で溢れている・・・外国人のほうが日本人より多いようだ。   

そんな京福電鉄の嵐山駅で、昔の'チンチン電車風'の路面電車が出発を待っている・・・朝の時間帯・・・始発駅の嵐山から四条大宮に向かう電車は、まだそれほど混んでいない・・・全員座っている・・・私の斜め向かいには外国人家族・・・お母さん、お父さんそして3~4才の男の子が座っている・・・で、その男の子、座席の上で跳んだりはねたり・・・しかも、靴は履いたままなので、席を汚している・・・隣のお父さんは、時折、はしゃぐ子供の足を押さえてはいるが、奥さんと話に夢中・・・英語である・・・子供の靴に、お父さんもお母さんも気づいているはずだが、土足習慣の違いからなのか(?)、一向に気に掛けていない様子・・・注意しようかと思った:

Excuse me, but I think you'd better tell your son to take off his shoes.
(すみませんが、息子さんに靴を脱ぐよう言ってあげたほうが良いですよ)

ここで、語法でちょっと一言・・・通常、'You had better do'は文脈・音調によっては、「上から目線」的で、「命令・忠告・押しつけ」の意を含むので、使うときは少し注意が必要かも・・・'I think'の追加で、少し丁寧に響くようですが・・・。

「どうしようか?!どうしようか?!」と、思っている間に徐々に乗客も増え、子供は前を向いて大人しく(?)なった・・・床に届かない脚をブランブランさせている・・・そして電車は嵐山駅を出発した。

'Excuse me, but ~'と、ほぼほぼ口まで出かかったが、何故か最初の一言が出なかった・・・ 知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。


写真出典:Wikipedia

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