ドジャースは大谷翔平との契約を公式に発表する

2023年12月11日、ロサンゼルス-ドジャース(the Los Angeles Dodgers)は、大谷翔平とスポーツ史上最大となる10年総額7億ドル(約1015億円)の契約を結んだ、と公式発表・・・球団は、歓迎ムード満載の長いコメントを出している。以下は、その全文である(『USA TODAY, Sports』より): 

On behalf of the L.A. Dodgers and our fans everywhere, we welcome Shohei Ohtani to the Dodgers, the home of Jackie Robinson, Sandy Koufax and Hideo Nomo, three of the sport's most legendary and pathbreaking players. We congratulate him on his historic contract with our storied franchise. Shohei is a once-in-a-generation talent and one of the most exciting professional athletes in the world. Our players, staff, management and ownership look forward to working together with Shohei to help the Dodgers continue to add, improve and strive for excellence on the field.

(試訳)ドジャースと全てのファンを代表して、私達は大谷翔平をメジャー-リーガーで最も伝説的・先駆的な三人、ジャッキー-ロビンソン、サンディー-コーファックス、野茂英雄のホームであるドジャースに歓迎し、また歴史に名高いフランチャイズ球団との歴史的な契約を祝します。翔平は一世代に一人いるかいないかの有能な選手で、世界で最もわくわくするプロアスリートの一人です。当球団選手・スタッフ・経営陣・所有者グループ全体は、ドジャースが球場で長所を伸ばし、さらに改善しようと懸命に努力を続ける手助けになるよう、翔平と共に力を合わせるのを楽しみにしています。 

ここで、ワンポイント-レッスン:

1.on behalf of ~ ~を代表して(冒頭でよく使う)
2.congratulate ~ on ・・・ ~(人)を・・・(物・事)のことで祝う
3.look forward to ~ ing ~するのを楽しみに待つ(末尾でよく使う)

規格外の「二刀流プレーヤー」(a two-way player)・・・右肘の故障・手術で、来期はバッター専念らしい・・・今からバッターとしての規格外の更なる活躍(例えば、日本人メジャーリーガー初の「三冠王」'a triple crown winner'など)が楽しみである・・・。

ハウスタケカの独り言でした。  

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英語の話せるスタッフがおります。

「すぐ見つかりますよ・・・」

"Excuse me, but do you speak English?"
"Yes, I do".
"Oh, then, do you happen to know where the bamboo forest is?"
"Yes, go straight down here. It's about a five-minute walk from here. Many people go that way. You can't miss it."
"Oh, thank you very much indeed."

ハウスタケカは観光客で賑わう京都嵐山にある。
渡月橋・・・近いのでこの界隈はよく通る・・・で、たまに外国人に声を掛けられ道を尋ねられる。
先日、イギリス人と思われるカップルの旅行者('posh'なアクセント―上流階級独特の気取った話し方―と'very ... indeed'の使い方でそう思った!)に'bamboo forest'への道順を聞かれた。
上記の英語は、その時の会話である。

・英語ワンポイント-レッスン:
'You can't miss it.'(すぐ見つかりますよ)は、道を尋ねられた時の返答によく使う。
冒頭の'do you'は、'can you'では能力を尋ねることになり失礼。
'five-minute'は形容詞になっているので、複数の'five-minutes'にしない。
'very ... indeed'は、'very'と'indeed(本当に)'が呼応した形で、イギリス英語に多い・・・。

嵐山周辺は、「竹林の小径(こみち)」(bamboo forest)に人気が集まり、多くの観光客が、掃除機に吸い込まれるように流れていく・・・野宮神社から大河内山荘に抜ける道は、両側に手入れされた竹林が並ぶ・・・今では、嵐山の観光客の数は、これまで一番多かった清水寺を凌いでるらしい・・・知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

※写真出典 Wikipedia / web
竹林の小径.png

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'母語'と'母国語'は違います・・・

時々、母語と母国語を混同して使っているのが見受けられるが、実は違う・・・母語(mother tongue or native language)は、生後、母親(mother)などから自然な状態で接する第一言語で、母国語(national language)は、'national'(国家の)から分かるように、国家意識が加わる・・・我々日本人は、本質的に単一民族・単一文化で、母語も母国語も同じ日本語なので分かりづらいが、英国(the UK)のウェールズ(Wales)を例に取ると分かりやすい。

英国(イギリス)の正式名は次の通りである:

(the) United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
大ブリテン島および北アイルランド連合王国(略して、(the) UK)

大ブリテン島(Great Britain)は、イングランド(England、首都London(ロンドン))、スコットランド(Scotland、首都Edinburgh(エディンバラ))そしてウェールズ(Wales、首都Cardiff(カーディフ))から成る・・・言語は、母国語としての英語以外に、母語として、英語、スコットランド語(Scottish)、ウェールズ語(Welsh)が各々の地域(国)で話されている・・・そして北アイルランド(Northern Ireland、首都Belfast(ベルファスト))も、母国語として英語、そして母語としてアイルランド語(Irish)が話されている。

さて、話題のウェールズであるが、約20%の人が母語のウェールズ語を話し、もちろん母国語として英語も話す・・・ところが、イングランド人は、母語も母国語も英語なので母語が英語であることを誇りにしているようだ・・・。

私がイングランドのケンブリッジ(Cambridge)にいた時、母語としてQueen's Englishを話す指導教授が、ウェールズ出身の女子学生の英語に言及し、'She speaks English with a Welsh accent.'(彼女はウェールズ語のアクセントで英語を話す。)と言った時、'So what? I speak English with a Japanese accent'.(だからどうしたと言うのですか?私は日本語のアクセントで英語を話しますが。)と、思わず返してしまった・・・?!

ハウスタケカの独り言でした。

写真(ケンブリッジ大学)出典:Wikipedia

ケンブリッジ.jpg

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It's Himazing !・・・姫路から世界へ

「白鷺(しらさぎ)城」の愛称で親しまれる国宝の姫路城・・・1993年(平成5年)12月、奈良の法隆寺とともに、日本で初めて世界遺産に登録されてから今年で30周年・・・で、新聞にアメリカ人タレントを使った広告が載っていた:

It's Himazing ! Himejiから世界へ! Amazingの瞬間を!
イッツ ヒメージング!
世界遺産登録30周年を記念した驚きと感動の体験を姫路で!
『読売新聞』(2023/10/26)

アメリカ人ならではの英語の'言葉遊び'(play-on-words)・・・姫路(Himeji)から'amazing'(驚くべき、すばらしい)を連想して、ダジャレで姫路城世界遺産登録30周年を祝福し、記念の催しを宣伝している。

実は、アメリカにいた時も同じような広告を目にした:

It's a-maize-ing !

アメリカ南ダコタ州ミッチェル市に、世界で唯一の'Corn Palace'(トウモロコシ宮殿)がある・・・そのパンフレットに載っていた英語・・・'maize'はトウモロコシで'corn'と同じ意味・・・'Corn Palace'は、劇場として使用されているが、催し会場になったりもする・・・外壁の絵画は、その年に収穫されたトウモロコシでデザインされ、毎年新しくなる・・・まさに、It's amazing ! ・・・、時々、鳥がトウモロコシをついばんでいることがあり、その光景は見ていて滑稽である・・・。

英語圏では、ひょっとしたら'amazing'(驚くべき、見事な、すばらしい)の単語は、広告・宣伝の世界で、意味・音の響きから言葉遊びが簡単にできる使い勝手の良い言葉なのかもしれない・・・知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

写真出典:Wikipedia

姫路城.jpgCornPalace.jpg

大谷翔平・・・規格外のプレゼント!!

「野球しようぜ!」・・・メジャーリーガー大谷翔平が、全国約2万校の小学校にジュニア用グローブを3つずつ寄贈する、と発表した。ジュニア用とは、低学年の子供達をイメージしているらしいが、合計6万個にもなる。

ところで、何故、各校に3つなのか?・・・キャッチボールするのなら、2つでいいのでは?・・・1つは左利き用らしい・・・彼の無類の心配りに只々頭が下がる・・・将来、野球を通して元気に育った子供とプレイするのを楽しみしている、とコメントを残している:

... I'm hoping the kids can spend their days happily with a lot of energy through baseball. I'll be looking forward to sharing the field one day with someone that grew up using this glove! ...

(子供達が野球を通して元気に楽しく日々を過ごせるよう希望しています。このグローブを使って大きくなった人と、いつの日か野球を一緒にするのを楽しみにしています。)

シンプルでとても分かりやすい英語・・・ここで、ワンポイント-アドバイス:

look forward to ~ (ing) ~(するの)を楽しみにして待つ(toは前置詞なので動詞ならingを忘れないように・・・名詞なら不要)
share ~ with ... ... と ~ を共有する

投打で活躍を続ける規格外の'二刀流プレーヤー'(a two-way player)は、子供へのプレゼントも規格外!!・・・いつまでも子供達に夢と希望を・・・!!

今し方、Shohei Ohtani wins second MVP award of his career・・・と、二度目のアメリカン-リーグMVP受賞のニュースが飛び込んできた・・・Sincere Congratulations!!(心からおめでとう!!、最後の's'は必須!)今から、また来期の規格外の活躍が楽しみである・・・。

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 早っ!もう'Black Friday'?

11月初旬から世間は早くも'Black Friday'!・・・店舗はバーゲン-セールで忙しい・・・一般に日本では、12月上旬に冬のボーナスが出てから年末商戦へと入っていく・・・少し前倒し気味の'Black Friday'は、年末需要の先食いになるかもしれない・・・。 

元来、アメリカ発祥の'Black Friday'は、'Thanksgiving Day'(感謝祭、11月第4木曜日)の翌日の金曜日に決まっている・・・その日から、街や家庭は一変してクリスマス雰囲気・・・イルミネーションや飾り付けで輝く・・・と同時に、年末商戦の始まりでもあり、その最初の日が'Black Friday'・・・赤字経営の店も黒字に転換することからそう呼ばれるようになったらしい。

下記は、11月25日(金)Black Friday当日の地元新聞の記事である:

The day after Thanksgiving Day is traditionally the busiest shopping day of the year.(感謝祭の翌日は、伝統的に買い物するのに最も忙しい日である。)

大学は、その週の火曜日から週末まで'Thanksgiving break'(感謝祭休暇)・・・学生は皆、地元に帰るので、キャンパスは閑散となる・・・。

ところで、'Thanksgiving Day'(感謝祭)って何なの?・・・1620年、アメリカに渡ったPilgrim Fathers(ピルグリム-ファーザーズ、巡礼始祖)が、翌年1621年の最初の収穫を神に感謝したことに由来・・・感謝祭前後は、街中のあちこちで'Happy Thanksgiving!''The same to you!'と、挨拶が交わされる・・・七面鳥(turkey)とパンプキン-パイ(pumpkin pie)が伝統的な料理・・・私がホームステイした家庭では、親族15名が集い、丸焼きにされた7~8㎏の七面鳥を食した・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

*写真出典:Wikipedia
ブラックフライデー前日深夜開店前から店の前にできた行列と、開店と同時に駆け込む客

ブラックフライデー.jpg

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Indian summer'は、夏ではありません

'Indian summer'とは、「小春日和」で、10月下旬から11月初旬の晩秋・初冬にかけて、アメリカ北部やカナダで見られる乾燥した暖かい気候のことを指す。

アメリカ南ダコタ州は、真冬には気温が-10℃~-20℃まで下がる・・・私がいた年の11月初旬、'Winter weather may drift in'.'(冬の寒気が流れ込むかもしれない。)と天気予報で流れ、予報通り寒くなった・・・数日間、寒い日が続いた後、一転して春のような麗らかな日・・・アメリカ人に'It's exceptionally warm today. Do you call it Indian summer?'って聞いたら、'Yes, we do'. ・・・通常、初めて'霜が降りるぐらいの寒気'(heavy frostという)が、入ってきた後に続く暖かくて穏やかな日のことを呼ぶらしい・・・この日こそ、紛れもなく'Indian summer'(小春日和)であった! 

しかし'Indian summer'の'語の由来'(etymology)ということになれば、未だ確たることは分かっていない・・・が、たぶん次のようなものだろう:

17世紀初頭、ヨーロッパからの移民が初めてアメリカ北東部に入植したが、その前から住んでいたのは、もちろん「アメリカ先住民orアメリカ-インディアン」(Native American)・・・厳しい冬を越すために必要なのは、何よりも食糧・・・種まきの遅かった作物を晩秋に収穫して、厳しい冬を越す準備をする・・・そんな寒い晩秋の合間にやって来る「暖かくて穏やかな日(小春日和)」(収穫に適してそう!)を、人々はいつしか'Indian summer'と呼ぶようになったのではないだろうか?知らんけど・・・。

'Indian summer'には別な意味がもう一つある・・・'幸福・幸運な晩年'('a period of happiness or success occurring late in life')『オックスフォード英英辞典』

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「バーラト」はどこの国?

「バーラト」ってどこの国か知っていますか?・・・次のような記事が新聞に載っていた:

「インド」で国名を巡る論争が起きている。同国が議長国を務める20カ国・地域(G20)首脳会議関連の招待状で、「インド」に代わりヒンディ語の国名「バーラト」が使用された。モディ首相率いる与党インド人民党(BJP)がヒンズー至上主義を掲げるなか、国際的にも国名変更を進める布石との見方も出ている・・・(『日本経済新聞』2023年9月7日)

1947年「インド」はイギリスから独立・・・インド憲法では、「インド(共和国)」も「バーラト」も両方、国名として認められている・・・公用語はヒンディ語で、補助公用語として英語が用いられている・・・考えてみれば、「インド」の国名を公用語であるヒンディ語の「バーラト」に戻そうとするのはごくごく自然な流れ・・・プラダン教育相も「バーラトは私達の'アイデンティティー'(identity)であり、私達の誇りである」(同新聞)と述べている。

'アイデンティティー(自己同一性の認識)'とは、平たく言えば'自分とは何ぞや(何者)?'という意味・・・しっかりと'母語'(mother tongue)のヒンディ語が底流にあるのがわかる・・・現在、ヒンディ語では「バーラト」と呼ぶ一方、英語での公式サイトは「インド」と表現するのが一般的なようだ・・・。

インド国内で名称変更と言えば、最大の商業都市「ボンベイ」(Bombay)が、1995年現地語マラーティー語の「ムンバイ」(Mumbai)という名称に戻されたのが記憶に新しい・・・当時の私は、世界の動向に無頓着!?・・・「ある日、気がついたら名前が変っていた!」というのが印象で、たいへん驚いたのを覚えている・・・しばらくは国名変更の話題で、「インド」から目が離せない・・・。知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

 

写真出典:Wikipedia

インド.png

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'a bottomless cup of coffee'って?

'a bottomless cup of coffee'って何だと思いますか?
'底の抜けた'(bottomless)カップに、もちろんコーヒーは注げません・・・実は、'bottomless' ⇒ 'free refill'(お代わり自由)の意味で、アメリカのレストランのメニューで実際に見かけた英語です・・・他に、'a bottomless cup of hot tea'、'a bottomless glass of iced tea'などもあったと記憶する・・・。

'waitperson'(給仕人 ― ウエーター、ウエートレスのこと)が、テーブルに「お代わり自由のコーヒー」をサービスに来る時、とてもにこやかに話しかけてくる...チップが彼らのプロとしての仕事の収入源であるからだと聞いたことがある・・・そして次のように声を掛けてくる:

Would you like a refill?
How about a refill?
Would you care for a refill?
(Would you like) another cup of coffee?
(Would you care for) more coffee? etc.

'Yes, please, thank you'. とか、要らない時は'No, thank you'. 又は、カップの上にそっと軽く手を当て、意思表示をする・・・。

実は、「お代わり自由」の'bottomless'は、イギリスでは見かけたことがないが、果たしてイギリス英語で一般的なのかは定かではない・・・。

因みに、レシート(receipt)の最後には次のように書かれていた:

Join us again soon ・・・ Thank you

まあ日本なら、差し詰め「またのお越しをお待ちしております。有り難うございました。」くらいの意味だろうか・・・?
知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

史上初、全八冠の金字塔!・・・おめでとう!!

Sincere Congratulations !!(心からおめでとう!!・・・最後のsは必須!)

2023年10月11日、藤井聡太さんが弱冠21才2ヶ月で、将棋界で初めて全八冠を制覇・・・2020年7月の「棋聖」奪取の初タイトルから、わずか3年での快挙である。

全八冠制覇への軌跡は次の通りである:

「棋聖」奪取、初タイトル(2020年7月、17才11ヶ月)
「王位」奪取、二冠(2020年8月、18才1ヶ月)
「叡王」奪取、三冠(2021年9月、19才1ヶ月)
「竜王」奪取、四冠(2021年11月、19才3ヶ月)
「王将」奪取、五冠(2022年2月、19才6ヶ月)
「棋王」奪取、六冠(2023年3月、20才8ヶ月)
「名人」奪取、七冠(2023年6月、20才10ヶ月)
「王座」奪取、史上初の全八冠制覇(2023年10月11日)

2007年5才の夏、祖父に初めて将棋を教えてもらった・・・彼にとって、それが将棋との'運命的な出会い'・・・つまりセレンディピティ(serendipity)(*備考)だったというわけ・・・!!14才で棋士になってわずか七年での達成・・・「将棋はとても奥が深いゲームで、どこが頂上なのか全く見えません。まだ森林限界の手前です。」とは、インタビューでのコメント・・・森林限界をはるかに越える八つの頂を極めた人とは思えないコメント・・・何ら奢りがなく、謙虚さを忘れない・・・。

「'藤井'一強時代はしばらく続くのでは・・・」は、大方の専門家の見方のようだ・・・。知らんけど。 

ハウスタケカの独り言でした。

*備考:ブログ「セレンディピティとは・・・?」(2023 / 10 / 7)参照

写真出典:Wikipedia

藤井聡太.jpg

changeは世の中をchangeする!

A little change can change a lot.
(わずかなつり銭が、多くのことを変えることがある。)

これはアメリカの「マクドナルド(McDonald's)」のレジの角にある「寄付箱」(donation box)に書かれていた英語である。

最初の'change'は、もちろん「つり銭(小銭)」の意味・・・そして'a little'と'a lot'(= a lot of things)は、相反する言葉を用いて、'対比'(contrast)を効果的に演出している。

寄付箱には、つり銭(小銭)の硬貨がたくさん入っていた: 

penny(ペニー、1セント銅貨)
nickel(ニッケル、5セント白銅貨)
dime(ダイム、10セント白銅貨)
quarter(クォーター、25セント銀貨)

他に、硬貨は'half dollar'(ハーフダラー、50セント銀貨)と'dollar'(ダラー、1ドル銀貨)があるが、コインのサイズが大きすぎて入っていることは稀・・・でも、'one-dollar bill'(1ドル紙幣)や'five-dollar bill'(5ドル紙幣)が入っているのを見かけることがある・・・。

ところで、イギリスのロンドンでタクシーに乗った時のこと・・・降りる時にチップのつもりで、'Keep the change, please'.(どうぞつり銭は取っておいて下さい)と、一言・・・運転手は一瞬、やや驚いて、'Thank you very much indeed !!'・・・とても嬉しそうだった。今から思えば、チップとしては少し多すぎたかも・・・?!ここで語法でちょっと注意!つり銭'the change'の'the'は必須である。

ハウスタケカの独り言でした。

'セレンディピティ'とは・・・?

'セレンディピティ'(serendipity)(*備考)って聞いたことがありますか?・・・一般に、「思いがけないことを発見する能力(運良く発見したもの)」を言う・・・今週はノーベル賞の発表・・・残念ながら、今年の日本人の受賞はなかったが、ノーベル賞を受賞した日本人が、「実験の失敗が偶然、新しい発見につながった・・・。」と、時に口にする・・・科学分野では、失敗が思わぬ大発見につながる・・・実は、アメリカが世界に誇る「コカ-コーラ」も偶然の産物!・・・このように、セレンディピティは科学分野でよく使われる言葉であるが、ここに、科学の分野ではないが、一つのセレンディピティの話がある:

落語家、立川志の春(たてかわ しのはる)、47才・・・米国の名門イエール大学を卒業・・・三井物産に入社・・・楽しかったですが、本当にやりたいことは何だろうと、モヤモヤも抱えていた時、26才の時、初めて見た立川志の輔さんの落語の話術に心を奪われ、「この人に入門しなかったら後悔する」と直感的に思った・・・仕事は安定していて、両親は猛反対・・・それを押し切って、落語家の道へ・・・「セレンディピティ(偶然的な出会い)」を高めるように動く。失敗を恐れず、何でもやってみることが、学びや人生の選択につながってきたと感じる・・・一歩踏み出すことで、気付かなかった目標や、やりがいが見つかるかもしれません。偶然的な出会いを生かすも殺すも捉え方次第だと思います・・・。 (『朝日新聞』2023年8月30日)

セレンディピティは日本では馴染みの薄い言葉かもしれない・・・しかし、アメリカでは店や通りの名前に使われたり、映画『セレンディピティ』(Serendipity)(2001)まで公開されている・・・先ずは、勇気を持って一歩を踏み出すこと・・・失敗しても、その先には、新しい発見が待っているかもしれない・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

*備考
セレンディピティ(serendipity):イギリスの作家Horace Walpole(ホレス-ウォルポール)が、寓話The Three Princes of Serendip(1754)の題名から作った造語(この主人公たちは捜してもいない珍宝をうまく偶然に発見する)、Serendipはセイロンの旧称(『日本国語大辞典』、『新英和大辞典』)

写真出典:Wikipedia

立川志の春.jpg

転職・・・昔と今

これはイギリスの'諺'(ことわざ)(proverb)である:

 A rolling stone gathers no moss. (転石は苔を生ぜず)

イギリスでは、この諺は一般的に否定的な意味に解釈される・・・仕事が定まらず、職業を点々と変える人には金が身につかない・・・一方、アメリカでは真逆・・・歴史的に、西部開拓時代から移動を繰り返す民族・・・よりよい環境を求め、日本の約25倍の面積を有する広大な土地を苦もなく(?)移動する・・・無論、肯定的な意味である。

さて、日本はどうか・・・?「アメリカ型」or「イギリス型」?・・・私の感覚では、つい最近までは「イギリス型」だったように思う・・・(転がる石のように)仕事をコロコロと変えてばかりいたら信用をなくすよ・・・'石の上にも三年'・・・転職ばかりしていないで、少しは辛抱して同じ所で働きなさい・・・などと。

しかしながら、日本も昨今の不安定な経済状況に加え、特に所謂「新型コロナ」以降、IT環境の変化・・・テレワークの定着やネット社会の拡大など、社会環境が大きく変化・・・働き方も、随分と変わったようだ・・・優秀な人は、ステップアップを目指し転職する・・・職場環境の合わない人は、見切りが早く転職する・・・先行き不安で不透明な社会は、それを後押しするかのようである・・・毎日のように、テレビCMやインターネットで、'転職'の二文字が躍る・・・今の日本の状況を見ていると、諺の解釈は、明らかに「イギリス型」から「アメリカ型」へと変ったように思う・・・。

高度経済成長期の「終身雇用」、「年功序列」など・・・今は昔・・・それらの語句は'廃語'(obsolete word)に近い響きすらする・・・。知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

漱石さんは、'うそつき'ではありません・・・

漱石に来客があった・・・その日は気分がすぐれず、誰にも会いたくなかったのか、お手伝いさんに"I'm not at home to anyone today".(今日はどなたも面会をお断りします。)と、来客に伝えるように言った。来客は、「漱石さんは'家にいない'(not at home)っておっしゃってますが、今奥の方で声が聞こえましたけど・・・」と、漱石の居留守を使う'うそつき'呼ばわりが世間に広まった、という・・・。

漱石は'うそつき'なんかではありません・・・来客は、'not at home to ...'(・・・に対して家にいない ⇒ ・・・に会わない)の言い回しが理解できなかったのです・・・'at home to ・・・'は'ready to receive and welcome'(・・・を歓待する用意のある)『オックスフォード英英辞典』の意味である。例文を二つ挙げておく:

We are always at home to her.『ランダムハウス英和大辞典』
(私たちはいつでも喜んで彼女を迎えます。)
She took to her room and was not at home to friends.『オックスフォード英英辞典』(彼女は自分の部屋が好きになって、友達を招き入れなかった。)

真偽のほどは分からない・・・1900年(明治33年)文部省の第1回給付留学生として、英国に派遣された夏目漱石(*備考)ならではの逸話(anecdote)ではないでしょうか?・・・知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

*備考:「夏目漱石ブログ」(2023年2月4日)

阪神「アレ」(優勝)・・・おめでとう!!

阪神タイガース、優勝おめでとう!!

岡田彰布監督は、決して優勝の二文字を使わず、「アレ」で通した・・・今年は絶対「アレ」をやりますよ・・・「アレ」を期待してください、というふうに・・・。

「・・・オリックス・バッファローズ監督時代、交流戦で選手が優勝を意識し過ぎないよう言い換えたのが始まり・・・「アレ」に因み、球団のスローガンも今季、「A.R.E.」を掲げた。明確な目標(Aim)を目指して、野球への敬いの気持ち(Respect)で取り組み、さらにパワーアップ(Empower)する、というのが岡田流とか・・・」(『京都新聞』2023 / 9 / 8)

ところで、「コ・ソ・ア・ド'縄張り理論'」(*備考)というものがある・・・この理論を使って、岡田監督の深層心理を探ってみたい・・・これは日本語の'話し手'(addresser)と'聞き手'(addressee)が支配する'縄張り'のことである(私は'縄張り'より'領域'の方を好む、以下'領域'とする):

コ系 ―「これ」などは、〈話し手の領域〉の中のものを指示
ソ系 ―「それ」などは、〈聞き手の領域〉の中のものを指示
ア系 ―「あれ」などは、〈話し手と聞き手双方の領域〉の外のものを指示
ド系 ― 領域を問わず、不定の指示物について用いられる

岡田監督は、優勝という言葉を使わずに「アレ」と表現・・・「アレ」とは、話し手(岡田監督自身)と聞き手(選手)双方の領域の外にあるものだが、具体的に優勝のことを指しているのは明らか・・・優勝を意識しないように、話し手(監督)・聞き手(選手)の領域の外にある「アレ」の表現を使った監督の心理作戦が功を奏した形・・・この場合、もちろん「コレ」や「ソレ」では意味不明である。

優勝を第三者的な存在に置いた岡田監督の「アレ」・・・結果、「言葉の選択」は的確で、選手の心をうまくつかんだ、と言えそうである・・・。知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

*備考:安藤貞雄『英語の論理・日本語の論理』(大修館)


'デマ'(偽情報)と'誤報'

ちょうど100年前、1923年(大正12年)9月1日午前11時58分・・・関東大震災発生、マグニチュード7.9、死者・行方不明者は、10万5000人・・・未曾有の大惨事となった。

地震の揺れや火災と並んで、人々を恐怖に陥れたもの・・・それは、'デマ'だったと言われる・・・富士山が大爆発して噴火中だとか、東京湾に巨大津波が押し寄せるとか、市内の井戸に毒薬を入れた・・・などなど。特に、大きな災害時には、'デマ'や根拠のない曖昧な情報が飛び交うことが多い・・・それらを流したり拡散させたり、またそれらを安易に信じたりしないことが大切ですよね・・・。

ところで、'デマ'(偽(にせ)情報)と'誤報'は違う:

'誤報'は、間違って事実と違うことを知らせることで、そこには意図や思惑は全くない・・・英語で、'misinformation'と言う。

'デマ'はドイツ語'Demagogie'(デマゴギー)の略で、意図的に流す根拠のない偽(にせ)情報、流言蜚(飛)語(りゅうげんひご)・・・、英語で、'disinformation'と言う。

100年前とは異なり、今はネット情報化の時代・・・日々、膨大な情報が飛び交い、人々はありとあらゆる情報にさらされている・・・そんな環境の中、私達は情報をきちんと選別し、賢く取捨選択するそれなりの学習能力を身につけていて、昔ほど'デマ'に振り回されることがないのかもしれない・・・しかし、最近は'AI'(Artificial Intelligence, 人工知能)の登場で、デマも益々、巧妙になっているようだ・・・。知らんけど。  

ハウスタケカの独り言でした。

標高4303mの'パイクス-ピーク'に登る!

えっ!・・・富士山(3776m)より高い'パイクス-ピーク'(Pikes Peak、4303m)に登ったって?!・・・はい、でも実は・・・自力ではなく、列車の歯車とのこぎりのようなレールがかみ合って動くアプト式ディーゼル登山鉄道で・・・10数キロの頂上駅まで、勾配のある線路をゆっくりと約1時間半・・・森林限界と言われる3500mぐらいを越えると、緑色だった景色は、徐々に灰色の花崗岩へと変わっていく・・・むき出しの岩肌にへばりつく大きな岩石が、今にも落ちてきそうに迫ってくる・・・世界一標高の高い鉄道駅は、チベットにあるタングラ駅(5068m)だそうだ!・・・パイクス-ピークの山頂駅はそれに次ぐ高さかも・・・?

ところで、'パイクス-ピーク'の山はどこにあるかって?!・・・あっ、これは失礼しました・・・本末転倒!!(英語で'put the cart before the horse'と言うが、馬車の'馬'(horse)と'荷車'(cart)の位置関係を引き合いに出す英語の発想は面白い!)・・・場所は、先に言うべきでした。

実は、アメリカコロラド州西方のロッキー山脈にある山・・・コロラド州は高地にあり、州の平均標高は2000mを越え、全米で一番高いとか・・・州都デンバーは、標高1マイル( 約1600m)あり別名'Mile-High City'と呼ばれる・・・余談だが、デンバーにはメジャーリーグ、コロラド-ロッキーズの本拠地があるが、ホームランがよく出るので、ピッチャー泣かせの球場として有名だとか・・・

パイクス-ピーク登山鉄道は、州のほぼ中央部にあるコロラド-スプリングズ(Colorado Springs)を起点とする・・・山頂から見るロッキー山脈の眺望は雄大で、眼下にはコロラドスプリングズの街が広がる・・・頂上の空気は薄くて息苦しさを感じ、長居はできなかった・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

写真出典:Wikipedia
写真出典:www.cntraveler.com

コロラドロッキーズ.JPG登山鉄道.jpg


「フリーサイズ」は和製英語!

衣服で、どのような体格の人にでも着られるように作られた大きさのものを「フリーサイズ」というが、これは和製英語・・・では、英語で何というのか?・・・形容詞で'one-size-fits-all'という・・・何故か、これが実に日本語的な発想で、日本人にわかりやすく、すうっと抵抗なく理解できる・・・例えば、'This is a one-size-fits-all shirt.'(これはフリーサイズのシャツです。)のように使う・・・で、語源は:

1970s, originally denoting a garment designed to fit people of all sizes (『オッ クスフォード新英英辞典』)
(1970年代で、元々全ての大きさの人に合うように作られた衣類をあらわす)

ところで、この'one-size-fits-all'は、'意味が転じて「画一的な」の意味になる場合がある:

One-size-fits-all method is designed to please everyone or be suitable for every situation, often with the result that it is not successful.(『ロングマン現代英英辞典』)
(画一的方法は、全ての人を満足させたり、どんな状況にでも合うように作られているが、結果はしばしばうまく行かない)

一時、日本の教育で問題になった「画一的な教育」は、'one-size-fits-all education'・・・あたかも日本人(?)が考案したようなわかりやすい英語だとは思いませんか?!知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。 

「バナナ」都市伝説って・・・?

「バナナを320本食べると死ぬ」と信じ込んだ小学5年の男の子がいるという・・・学校の給食にバナナが出て、児童は「死んじゃうんだよ」と大声をあげたという。
根拠が曖昧にして不明な「都市伝説」を発信する動画投稿サイトで知り、信じて疑わないまでになっていた・・・
(「編集手帳」『読売新聞』2023 / 7 / 15)

私自身、初めて新聞で知ることになったこのバナナ都市伝説・・・根拠が曖昧にして不明とあるが、アメリカ人作家、サリンジャー(J.D. Salinger(1919-2010))の短編集『Nine Stories』(1948)に「A Perfect Day for Bananafish」(バナナフィッシュにうってつけの日)という小説があり、それが気になっている・・・バナナを好んで食べる架空の魚'バナナフィッシュ'がいて、バナナのいっぱいある穴に入って78本も平らげた奴がいる、という。
穴に入る前はスリムだったのに、食べ過ぎて穴から出られなくなり死ぬ・・・この短編小説、最後は主人公の銃による自殺で幕を閉じる・・・'banana'の複数形'bananas'は、俗語で「ライフル銃」の意味があるらしい・・・。

上記「編集手帳」の根拠が曖昧にして不明な「都市伝説」・・・出処はもちろん全くわからないが、私は、75年前のサリンジャー「バナナフィッシュにうってつけの日」の短編小説がどうも引っかかる・・・バナナにまつわる都市伝説・・・全く根拠はないが、ひょっとすると、この小説が発信のもとになっているのかもしれない・・・。知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

参照:松井信義(2019)「A Perfect Day for Bananafishのスタイル」『英語の
     エッセンス』現代英語談話会(編), 大阪教育図書. 177-187.


写真出典:Wikipedia / www.note.com

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教師になる理由、三つとは?

私がアメリカで使っていたカレンダーの夏のページに、次のようなことが書かれていた:

Three reasons for being a teacher ・・・ 1. June 2. July 3. August
 教師になる三つの理由:1.6月 2.7月 3.8月

もちろん、これはアメリカン-ジョークであるが面白い・・・欧米の'学年(度)'(academic year)は通例、9月から翌年5月・・・そして6月~8月は次の学年の準備・・・しかし、基本的には長が~い夏休み・・・「他の職業と異なり、教師はこれがあるから辞められない!」と、アメリカ人の先生方の口から聞こえてきそうである・・・知らんけど。

ところで、日本語の「職業」に当たる最も近い英語は、'occupation'・・・動詞は'occupy'(占める)である。
これにより'一日のうち、何で占める時間が一番長いか'で、職業ということになる。
例えば、'housewife'(主婦)、'student'(学生)も英語では職業(occupation)になり得る。

そして英語にこんな言葉がある:
Each and every occupation is equally honorable.
どの職業も皆、等しく尊敬されるべきである。⇒ 職業に貴賎(きせん)なし。

ハウスタケカの独り言でした。

さあ、あなたならどうする・・・??

一応、コロナも終息し、観光客や修学旅行生で賑わう京都の嵐山・・・平日週末関係なく、観光客で溢れている・・・外国人のほうが日本人より多いようだ。   

そんな京福電鉄の嵐山駅で、昔の'チンチン電車風'の路面電車が出発を待っている・・・朝の時間帯・・・始発駅の嵐山から四条大宮に向かう電車は、まだそれほど混んでいない・・・全員座っている・・・私の斜め向かいには外国人家族・・・お母さん、お父さんそして3~4才の男の子が座っている・・・で、その男の子、座席の上で跳んだりはねたり・・・しかも、靴は履いたままなので、席を汚している・・・隣のお父さんは、時折、はしゃぐ子供の足を押さえてはいるが、奥さんと話に夢中・・・英語である・・・子供の靴に、お父さんもお母さんも気づいているはずだが、土足習慣の違いからなのか(?)、一向に気に掛けていない様子・・・注意しようかと思った:

Excuse me, but I think you'd better tell your son to take off his shoes.
(すみませんが、息子さんに靴を脱ぐよう言ってあげたほうが良いですよ)

ここで、語法でちょっと一言・・・通常、'You had better do'は文脈・音調によっては、「上から目線」的で、「命令・忠告・押しつけ」の意を含むので、使うときは少し注意が必要かも・・・'I think'の追加で、少し丁寧に響くようですが・・・。

「どうしようか?!どうしようか?!」と、思っている間に徐々に乗客も増え、子供は前を向いて大人しく(?)なった・・・床に届かない脚をブランブランさせている・・・そして電車は嵐山駅を出発した。

'Excuse me, but ~'と、ほぼほぼ口まで出かかったが、何故か最初の一言が出なかった・・・ 知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。


写真出典:Wikipedia

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アメリカは「英語」だけではありません・・・

アメリカと言えば「英語」というイメージが強いが、実際は多言語国家である。

ニューヨーク市マンハッタン(Manhattan)南部にはイタリア系住民が多数住む「リトル-イタリー」(Little Italy)があり、そこではイタリア語が話されている。

南部ルイジアナ州(Louisiana ― フランス王Louis14世に因む)のジャズ発祥の地ニューオーリンズ(New Orleans)ではフランス語が話され、テキサス州(Texas)の西端にあってメキシコとの国境の町エルパソ(El Paso ― スペイン語で「浅瀬」の意)では、スペイン語が飛び交う。

また、カリフォルニア州(California)のサンフランシスコ(San Francisco)にある「チャイナタウン」(Chinatown)は、アジア地域以外では最大の中国人居住区で、人々はもちろん中国語を話す。

同じカリフォルニア州でも、ロサンゼルス(Los Angeles)にはアメリカ最大の日本人街「リトル-トーキョー」(Little Tokyo)があり、日常的に日本語を耳にする。

そしてドイツ語の方言を話す「アミッシュ」(Amish)という人々もいる。
18世紀に入植した当時の生活を今もして、独自のコミュニティを形成・・・現代社会の文明に背を向け、主に農業に従事し、子供の教育も自分たちで行う。
実は、私のいた南ダコタ州(South Dakota)にもコミュニティがあり一度見学する機会があった・・・何か、私たちを遠巻きにして避けるようだった・・・男性は長いあごひげを蓄え、女性は無地のワンピースにエプロン姿・・・街中でショッピングする姿を見かけることがあり、地域社会に溶け込もうとしているのではないだろうか・・・?!アメリカの定番デザート「アップルパイ」(apple pie)は、実はアミッシュから全米に広がったとか・・・?
知らんけど・・・。

以前は「人種のるつぼ」(melting pot)と言われたアメリカ社会・・・今は各人種が独自性を保ちながら共存共栄する「サラダボウル」(salad bowl)と言われている・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

写真出典:amishamerica.com

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Bruce Willisは引退会見で語る・・・

2022年3月、アメリカを代表する映画俳優の一人、Bruce Willisが「失語症」(aphasia)であることを公表し、引退会見を開いた。
その席で語った最後の言葉は、"... I think I'll live it up for the rest of my life".(私は残りの人生を面白おかしく贅沢に遊んで暮らそうと思う)・・・おおよそこのような内容で締めくくった、と思う。
ところで、'live it up'は口語表現で、次にように定義されている:

spend one's time in an extremely enjoyable way, typically by spending a great deal of money or engaging in an exciting social life.(『オックスフォード英英辞典』)(大金を使ったり刺激的な社交生活をして、派手に楽しく過ごす)

実は、イーグルズ(Eagles)の『ホテルカリフォルニア』(Hotel California)という大ヒット曲の歌詞の一節にも、'... Such a lovely place (such a lovely place) Such a lovely face They're livin' it up at the Hotel California ...'と出てくる。
'live it up'は「慣用句」(idiom)で、'live'と'it'と'up'を個々に考えたのでは意味はつかめない・・・この句の持つ「ニュアンス」(nuance)のような言外の微妙な情緒的な意味合いは、残念ながら、英語を第二言語として学習している日本人には、肌感覚での理解は難しい・・・そう「英語母語話者」(native speakers of English)にしかわからないと思う・・・。

日本語にもこれに相当する言い回しはあると思うが・・・今の所、思い当たらない・・・どなたかご存じの方、教えて下さい・・・。

ハウスタケカの独り言でした。


写真出典:Wikipedia

Bruce Willis (Wikipedia).jpg

日本人メジャーリーガーの名前が踊る・・・!!

日本人メジャーリーガーの名前が、米紙『USA TODAY』(Sports)などの'ヘッドライン'(大見出し)で踊る:

(1)Shohei Ohtani homers twice, strikes out 10 as Angels top White Sox
   大谷翔平、ホームラン2本、10奪三振で、(同時に)エンゼルスがホワイトソックスを負かす
(2)Fan-kaz-tic!
   ファンカズティック!(ファンタスティック!)
(3)Bend and Break! Gone-Zilla!
   体がのめって骨折!ゴーン-ズィラ!

(1)は、先月6月28日、'真の二刀流選手'(a true two-way player)、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が大活躍・・・ピッチャーで出場・・・ホームラン2本、10奪三振でホワイトソックスを負かした時のヘッドラインである・・・流石、地元カリフォルニア州アナハイムらしく、夢の楽園「OHTANI LAND」の応援ボードまで出現し、彼の人気は止まる所を知らない・・・。

(2)は、2004年、おとぎ話のようなデビュー(メジャー開幕戦、先頭打者初打席、初球ホームランを含む3安打、2四球(うち敬遠1)、全打席出塁)を飾ったニューヨーク・メッツ、松井稼頭央(かずお)の活躍を報じるヘッドラインである。'Kaz(カズ)'のニックネームで親しまれていたので、'Fantastic!'ならぬ'Fan-kaz-tic!'・・・絶妙なアメリカンジョークである!

(3)は、2006年5月11日、ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜が本拠地ヤンキー・スタジアムで浅めのレフトフライを滑り込んで捕ろうとした際、グラブが芝生に引っかかり左手首を骨折・・・選手登録リスト'離脱'(Gone)・・・アメリカのメディアは手厳しい・・・アクシデントの時も活字が踊る。これって一流選手の証かも?・・・'Bend'と'Break'で頭韻'b'の韻を踏み、彼のニックネーム、'Godzilla'(ゴジラ、1954年作の怪獣映画でゴリラとクジラを合わせた造語)を文字って'Gone-Zilla!'・・・巨人時代から続いていた連続試合出場記録が1768で途切れた瞬間で、故障者リスト入りした・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

'cozy'(居心地のよい)な住宅を求めて・・・

前回7月1日のブログでも触れたが、今週末(7月7日~9日)日本で'housing affordability'
(適正な負担で良質な住宅を手にすることができること)をテーマに、世界の共通課題である住宅問題に関する大臣級の会合が開かれている。

そこで、日本の住宅と言えば'a rabbit hutch'(ウサギ小屋)という言葉が思い浮かぶ。
これは「日本の家屋の狭小なさまを形容した語で、1979年、EC(ヨーロッパ共同体)の内部資料'対日経済戦略報告書'で使われた」(『日本国語大辞典』)。
高度経済成長期の頃、日本人がせまい住宅に住みながらあくせく働いている姿を、「'うさぎ小屋'のように貧しくて小さな家に暮らす日本人が・・・」と言わんとばかり...日本の家屋を揶揄する表現と受け止められていたようだ。

ヨーロッパ人からすれば、日本の庶民の住宅はウサギ小屋に見える一面もあっただろうか。アジア~欧米、各国多種多様な文化の違いもあり、日本人の考える所謂"四畳半の究極の合理性"と表現されるモノは、快適と感じる質の違いもあり、理解されづらい側面も?とも感じる。

今は'a cozy house'が求められている。
'cozy'(《主に英》cosy)とは、'giving a feeling of comfort, warmth, and relaxation'(快適で暖かみがあってリラックス感を与える)(『オックスフォード英英辞典』)の意味で、住み心地のよい快適な家とか部屋を形容する語として使われる・・・住宅に求めているのは、高性能高機能を兼ね備えた'a cozy little house'(住み心地のよい小さな家)である・・・日本で住宅に関して開催されている国際会議の成果に期待したいものだ・・・知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

'Housing Affordability'の実現に向けて

住宅問題は世界が直面している喫緊の課題のようである...次のように大々的に新聞に掲載されていた。:

『・・・G7の議長国を務める2023年は、広島でのサミット(首脳会合)のほか、各種関連大臣会合が開催される。7月7日~9日、日本で初めての都市に関する大臣会合がある・・・「持続可能な開発目標(通称SDGs, Sustainable Development Goals)」の17のゴールのうち、11番「住み続けられるまちづくりを」において、「2030年までに、全ての人々の、適切、安全かつ安価な住宅(adequate, safe and affordable housing)及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。」ことがターゲットとされている・・・日本はもちろんどこの国でも'housing affordability'(適正な負担で良質な住宅を手にすることができること)の確保がむずかしく、住宅問題は世界共通の課題である・・・』(『読売新聞』2023年6月19日)

ここに出てくる'affordability'(入手できること)は名詞形であるが、動詞'afford'(= have enough money to pay for)は、'can afford (to) ~'(~を持つ余裕がある)として使うと色々使い勝手が良い。例をあげてみる:

(1)At last I could afford (to get) a new car.
   ようやく私は新車が持てるようになった。
(2)I can't afford (to buy) a Ford.
   私はフォードの車を買う余裕がない。
(3)Can you afford (to pay) a hundred million yen for a new house?
   あなたは新しい家に一億円出せますか。

ところで、(2)の'I can't afford a Ford.'の'afford'と'a Ford'は同音で、しばしば駄洒落(pun)の例として引き合いに出される。
英語は日本語と比較して音素(phoneme, 意味の相違をもたらす最小の音の単位)の数が多く、必然的に日本語ほど駄洒落は多くない・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

チョコレートのCMに登場するものは・・・?!

これはアメリカ南ダコタ州(South Dakota)の地元テレビで流れていたチョコレートのCM(Commercial Message)である:

That's cool! Monumentally cool!
それ(チョコレート)はおいしい!とてつもなくおいしい!
それ(ラッシュモア山)は素晴らしい!記念物として素晴らしい!
  
註:cool = excellent 素晴らしい、おいしい
  monumentally 記念物として、とてつもなく

画面にはチョコレート、その後ろには、「国定記念物」(national monument)に指定されている有名な大統領4人(左からGeorge Washington / Thomas Jefferson / Abraham Lincoln / Theodore Roosevelt)の顔が彫られた「ラッシュモア山」(Mt. Rushmore)が映っている・・・で、このタイミングで上記の音声が流れる・・・チョコレートが'cool'であるのはもちろんのこと、4人の大統領の彫像もアメリカらしくスケールが大きく、「記念物として」(monumentally)、「とてつもなく」(monumentally)素晴らしいのは言うまでもない。
これは洒落(しゃれ)である。
地元テレビのコマーシャルとしては'monumentally cool!!'(とてつもなく素晴らしい!!)
知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。


写真出典:Wikipedia

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'Education first !'(「先ず、教育を!」)

英語に'literacy and numeracy'という言い回しがある。
'literacy'は「読み書き能力」、'numeracy'は「基本的計算能力」で、要するに日常生活をしていく上で必要な所謂「読み書き算盤(そろばん)」のことである。

今から10年前の2013年7月12日、パキスタン人のマララ-ユスフザイ(Malala Yousafzai)さんは、若干16才でニューヨークの「国連本部」(United Nations Headquarters)でスピーチをした。
以下は、そのスピーチの最後の部分である:

"... One child, one teacher, one book, and one pen can change the world. Education is the only solution. Education first. Thank you."
(・・・子供一人、先生一人、本一冊、ペン一本が世界を変えられる。教育は唯一の解決策である。先ず、教育を。有り難う。)

彼女は2012年15才の時、パキスタンの女子教育を禁じる過激派グループに襲われ、重傷を負ったが一命は取り留めた・・・。
上記のスピーチの翌年2014年に「ノーベル平和賞」(Nobel Prize for Peace)を受賞し、現在も女性活動家として活躍している・・・。

時は1996年にさかのぼる。
イギリスのトニー-ブレア氏(Tony Blair、当時の労働党党首)はその年の労働党大会で「最優先する三つの課題」(Three Top Priorities)を掲げた:

1. Education(教育)2. Education(教育)3. Education(教育)

とにもかくにも「教育」に注力した・・・。
彼は、翌1997年から2007年まで首相を務めた。
'educate'(教育する)の語源は、「能力などを導き出す」である。

ハウスタケカの独り言でした。


写真出典:Wikipedia

マララ・ユスフザイ.jpg  Tony_Blair.jpg


フィンランド(Finland)で「どっこいしょ!」・・・

フィンランドと言えば、オーロラ、白夜、サウナ、森と湖、ムーミンなどなど・・・また世界で一番幸せな国の一つで、福祉国家としても有名である。
そんなフィンランド(Finland)の首都ヘルシンキ(Helsinki)と、南東部のロシア国境に近い都市ヨエンスー(Joensuu)を結ぶ列車内でのこと・・・途中の小さな駅から高齢のカップルが乗ってきた・・・明らかに日本人と思われる女性(雰囲気でわかる!)と現地の男性・・・一瞬、その男性と私の目が合った。
彼はその女性に何やら二言三言・・・斜め向かいに腰を下ろすとき、やや大きな声で、「どっこいしょ!」と・・・その言葉に少し驚いたが、下を向いて本を読んでいた私は、ずっとそのまま・・・二人は現地語で何か話している様子・・・しばらくして二人は降りていった。
「何故こんな所に日本人が・・・?」と、思ったのだろうか?・・・あるいは「どっこいしょ!」の反応で、日本人かどうか確かめたかったのか・・・「どっこいしょ!」と発した男性の意図はなんだったのか?!
ところで、感動詞の「どっこいしょ」「よいしょ」は、『日本語国語大辞典』では次のように定義されている:

どっこいしょ:力を入れたり、はずみをつけて動いたりするときに発することば。
よいしょ:力を入れて物事をする際、または、ある動作を起こそうとする際などの掛け声。

日本では、高齢の人が座るときや立ち上がるとき「どっこいしょ」「よいしょ」
と発することがあるが、このかけ声は母語話者あるいはそれに近い言語感覚を
持っていないと、なかなか自然には出てこない。
彼は日本語が母語話者のようにうまく話せるのだろうか?! 知らんけど。
私の旅は、終着駅のヘルシンキまで続いた・・・

ハウスタケカの独り言でした。


写真出典:take-okm.a.la9.jp

take-okm.a.la9.jp.JPG

私の家にホームステイ・・・それで?!

ずいぶん以前の話ではある。
アメリカ中西部出身のご高齢の女性二人が私の家にホームステイした。
日本のことはほとんど知らない感じ・・・"Is Japan part of China?(日本は中国の一部ですか?)・・・おおげさではない。
それぐらいの認識で、日本の生活習慣もほとんどご存知ない。
尤も、日本に来るのだからある程度は勉強されてきたと思われるが・・・玄関から上がる時、靴を履いたまま上がろうとされたので、思わず、"Oh, no!! In Japan, you're supposed to take off your shoes before entering".(ああ、ダメダメ!!日本では、上がる前に靴を脱ぐことになっていますよ。)と・・・"Oh, I'm so sorry!"・・・

ところで、「靴を脱ぎなさい。」は、英語ではなんと言うでしょうか?
次の4つのうち間違いが一つあります。
さあ、どれでしょうか?('them'は状況から'shoes'だとわかる):

1. Take off your shoes.
2. Take your shoes off.
3. Take off them.
4. Take them off.

正解は3です。
ルールは簡単・・・代名詞('them')は間に割り込み、普通名詞('your shoes')は両方可能である(ついでに言えば、反対は'put on')。

ホームステイ中に、驚きのカルチャーミステイクは色々あった。
一つ紹介する・・・季節は7月の梅雨明け前、滞在中よく雨が降った。
彼女たちには、せっかく日本に来られたので和室客間で布団を使ってもらった。
ある日掃除に入ると、なんとずぶ濡れの靴が、掛け軸が掛かっている床の間の聚楽の壁に立て掛けてあるではないか・・・雨に濡れた靴を乾かしているのだろう・・・今にも滴(しずく)がポタリ、ポタリ・・・ 知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

英国スナク首相、シェークスピアを引用・・・

イギリス人は何かものを書く時、シェークスピア(Shakespeare)を引き合いに出すことが多い・・・英国首相スナク氏も例外ではない。
2023年「G7広島サミット」に出席したスナク氏が、原爆資料館で記帳した芳名録のメッセージは次の通りである:

Shakespeare tells us to "give sorrow words". Yet language fails in the light of the bomb's flash. No words can describe the horror and suffering of the people of Hiroshima and Nagasaki. But what we can say, with all our hearts, and all our souls, is no more.

試訳:シェークスピアは、「悲しみを言葉に出しなさい。」と私達に語っている。
けれども、原爆の閃光を鑑みるに、言葉はその目的を達成できない。
どんな言葉も広島と長崎の人々の恐怖と苦しみを言い表すことができない。
しかし、私達が心からそして魂を込めて言えることは、もう繰り返さないということだ。

スナク氏の言葉は、「ズシ~ン!」と重たく心に響く・・・。
彼は意識的に、'in the light of ~'(~を鑑みて、~の観点から)の'light'(光)を'the bomb's flash'(原爆の閃光)の'flash'(閃光)と関連づけていたのではないだろうか・・・?

ところで、シェークスピアは1616年に亡くなりました。
なんと徳川家康やスペインの文豪セルバンテス(Cervantes、『ドン-キホーテ』(Don Quijote)の著者)も同じ年に亡くなっています・・・この年は、世界でいろいろ(1616)あったんやなあ。知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

写真出典:Wikipedia
備考:スナク氏関連ブログ(2023年4月1日)

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2008年「北海道洞爺湖サミット」でのこと・・・

昨日5月19日(金)から21日(日)まで「G7広島サミット」が開催されている。
重要課題は「ウクライナやインド太平洋地域を巡る情勢、核軍縮・不拡散、経済安全保障など」(出典:外務省の情報)とある。
そしてゼレンスキー大統領も来日するとの事で話題になっている。

ところで、2008年の「北海道洞爺湖サミット」のことである・・・「当時の首脳宣言の柱は、温室効果ガス削減で、2050年の半減が'望ましい'(desirable)と否定的に受け止められかねない草案の文言を、サミット前日に、踏み込んだ積極的な語感の'求める'(seek)に変更した。」(『読売新聞』、2023年5月17日)とある。
『ロングマン現代英英辞典』では、'desirable'と'seek'は次のように定義されている:

desirable: worth having or doing
「持つ」あるいは「する」価値のある
seek: try to achieve or get something
何かを達成しよう又は手に入れようとする

日本人(語)の感覚では、'desirable'(望ましい、好ましい)の方が合うのかもしれないが、国際舞台の外交の場では曖昧な文言は通用しない。
ど真ん中直球の'seek'(達成しようとする、手に入れようとする)の方が、「ハッキリ・クッキリ・スッキリ」で分かりやすい・・・サミット前日に、福田康夫首相(当時)の指示で、より踏み込んだ文言に変更されたようだ。
結果、サミットで達成感があったのか、新聞にワーキングセッション(working session)で談笑する福田首相とブッシュ大統領が写っていた。
知らんけど・・・

ハウスタケカの独り言でした。

写真出典(広島サミット):NHK WEB
写真出典(北海道洞爺湖サミット):Wikipedia

広島サミット.png

洞爺湖サミット(写真:Wikipedia).jpg

'TGIF'と'BYOB'

金曜日はうれしい ・・・ 土、日と連休 ・・・ 一週間の仕事、勉強からの解放で安堵感がある。
アメリカでは、そんな金曜日を'TGIF'(「やれやれ、やっと金曜日だ」)と言う。
'Thank God it's Friday'とは言わないで、感嘆・間投詞的な言い回しで使うことが多いようだ。例えば、次のように使う:

Tom: Betty, have a seat! I think I'll buy you a drink.
   ベティ、座って    一杯、おごるよ
Betty: Oh, really! Thanks, Tom. TGIF, huh?
   まあ、本当! 有り難う、トム やれやれ、やっと金曜日だね

ところで「花の金曜日」・・・パーティ好きのアメリカ人は、「'BYOB'パーティ」をよく開くようだ。
アメリカにいた時、私も何度か参加したことがある。
それは'Bring Your Own Bottle (Booze, Beer)'(酒類は各自ご持参下さい)のことである。
欧米のレストランには、酒を販売する免許がないとか、宗教上の理由で提供を避ける場合、店の入り口に'BYOB'と書いてあることがある。
その店は食べ物だけの提供である。
日本でも、ある飲食店の前を通りかかった時、入り口に'BYOB'と書いてあった。
店内は、何やら楽しそうな雰囲気・・・貸切でパーティをしている様子。
「ああ、日本にもあったんだ!」と、驚いた。

ハウスタケカの独り言でした。

英語は'Word Order'(語順)が決め手・・・

Trump vs. Biden と言えば、前大統領選挙 ・・・ 当時、大統領だった共和党のTrump氏は再選を目指したが、その夢は叶わず、民主党のBiden氏に敗れた。その選挙の最中、票のとりまとめ方について、Trump氏側に不正疑惑が生じ、不正のあるなしで舌戦の応酬 ・・・ Biden氏陣営はプラカードを掲げてデモ行進・・・そのプラカードがテレビに映し出された時、その文言に目を奪われた ・・・ 英語は次の通りである: 

Every Vote Counts どの票も皆、大切である
Count Every Vote (一票残らず)どの票も皆、数えなさい

これは'every'と'vote'と'count'の「語順」(word order)を入れ替えただけ ・・・
尤も、'count'(= be important 大切である)と'count'(数える)は別々の意味である('every'は単数扱いなので、所謂「3単現」の's'がついている)。
このようにプラカードに書かれる主義・主張を簡潔に言い表す標語は、瞬時に目に留まり、長く記憶に残る文言が良い・・・'Every vote is important, so count every vote'.では何の面白みもなく、印象に残らない・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

写真出典:www.cnn.co.jp

トランプとバイデン (www.cnn.co.jp) (002).jpg

世界に言語はいくつあるの・・・?!

一体、世界には言語はいくつあるのでしょうか? 国連加盟国が約200カ国なので約200言語? ・・・いやいや、そんな単純な話ではありません。
近い将来、中国を抜いて世界一の人口になるインドには、公用語のヒンディー語(Hindi)、そして補助公用語の英語を含め800言語以上、そのうち18種が憲法で認められているらしい。
日本にも日本語の他にアイヌ語、沖縄語、奄美語がある。
そんなこんなで「世界には現在約7,000の言語があり、約4割が'絶滅危惧言語'(endangered languages)だと言われている。」(『京都新聞』2022年11月)
さて、言語はその言語を話す人がいなくなれば、当然'絶滅言語'(extinct languages)になる。
先日、NHKで絶滅危惧にある奄美の言語を後世に残すべく、専門家が地元のおばあちゃんに生の音声を録音している番組があったが、全く聞き取れなかった。
アイヌ語もそれに近いものがある、と言えよう。
言語への興味は尽きない・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

キンコンカンコン ―授業の開始・終了の合図

みなさんの学校では、授業の開始・終了の合図は何でしたか?
校歌?童謡?何もなし?と、いろいろだったと思います。
しかし多数の学校は「キンコンカンコン」 ―大学生に聞いても、8割以上がこの「キンコンカンコン」だったと答えます。
では、この「キンコンカンコン」とは一体何でしょうか。
実は英国ロンドンの国会議事堂下院時計塔の大時計(愛称:ビッグ・ベン)が奏でるメロディで、これには歌詞があります。

All through this hour   次の一時間ずっと
Lord, be my guide   主よ、私を(正しく)導いてください
And by thy power   そしてあなたのお力によって
No foot shall slide   足をすべらさないように

毎時の度にこのメロディが流れ、続いて時刻の数だけ鐘が鳴らされる。
このメロディが流れると、敬虔なロンドン市民は立ち止まって一緒に口ずさみます・・・。

これは、明治時代にロンドンを訪ねた日本人が「これだ!!」と思って日本に導入した様です。

写真出典:Tanks Londonさん

ビッグベン.jpg

マクドナルドのこれまでの販売個数

アメリカのマクドで店頭に'billions and billions served' の掲示があった。
Billionは10億だが、何十億個というより数えきれないくらい莫大な数を販売してきたという意味でしょう。
この場合、同じ莫大な数でもmillions(百万)では少なすぎて、trillions(兆)では多すぎるのでbillionsが妥当なところでしょうか・・・。
ここで英語の数の数え方を見ておきましょう。

100,000,000,000,000yen(円)

これは100兆円であり、数年前に大台に乗った日本の国家予算である。
さて英語では何というでしょうか?

英語では単位を覚えればその千倍で次の区切りの単位になり、あとは組み合わせで基本的にどんな数でも表すことができる。
単位は小さい方から順にthousand(千)、million(百万)、billion(十億)、trillion(兆)で、100兆円は、a hundred trillion yen と表す。
trillionの上はjillion,skillion,zillionなどあるが、全て日常とは途方もなくかけ離れた数なので、訳としては「莫大な数の~,無数の~,」で片づけられる。

ハウスタケカの独り言でした。

街中で見かけた「変~な(?)怖~くなる(?)英語

1月8日のブログ(5)で 'casher'× → 'cashier'〇 を話題にしたが、ここでは、実際に街中で見かけた他の「変な(?)怖くなる(?)英語」を紹介する。

(1) ここはJRと地下鉄と私鉄が相互乗り入れするメジャーな駅のタクシー乗り場で、一般車両も乗り降り可能な場所・・・もちろん交通量も多く、歩行者の横断が禁止されている場所・・・なんと、そこにあった看板に立派な大きな文字で、'No Crrossing!'・・・又もやスペリングの間違いが起きてました?!ガクッ・・・  もちろん、'No Crossing!'。

(2) ある公共の場所にあった分別ゴミ箱の「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」の「燃えるゴミ」の英語がなんと 'burning trash' に・・・キャー! 'burning' なら(燃えている)これじゃ「放火犯」になるよ・・・「燃えやすい、可燃性の」だから、'burnable (or combustible)' です。
これもあってはならない怖~くなる間違い!

(3) 多くの人が行き交う大都市の繁華街のレストラン・・・入り口付近にあった看板の「朝食昼食兼用の食事」の英語表記が、 'branch,' になっていた。
'branch'(枝、支店)では食べられませんよね・・・これって、'breakfast'+'lunch' の食事だから混成語(blend)の 'brunch' でしょ・・・!

(4) 公共の場所で、今でも 'No Smorking!' の掲示に遭遇することがある・・・某大学のトイレに 'No Smorking!' と大きく注意書き・・・えっ!流石にこれには驚いた。もちろん、'No Smoking!'。

これらの変な(?)怖くなる(?)英語は全て、公共の目につく場所にあったもの・・・結構多くて恥ずかしい・・・ちょっとした注意で解決できるのに・・・インバウンドで再度、大勢の外国人観光客が入って来てますよ・・・!!

ハウスタケカの独り言でした。

英首相の電撃辞任での一コマ

Liz Truss appointed Prime Minister. I'm determined to deliver. Thank you.(リズ トラス氏首相に指名。私は、公約を果たすことを固く決意します。ありがとう。)と、国民に決意表明してわずか50日目での辞任劇。
これは英国史上最短。
政策の財源に無理があり失脚に追い込まれたようだ。
2022年10月25日のことだった。
後任にはRishi Sunak(リシ スナク氏)
前財務相でインド系ヒンズー教徒、非白人として初の首相で、42歳は歴代首相としては最年少らしい。
若き指導者に寄せる期待は大きい。
そこで辞任を余儀なくされたTruss氏の新首相Sunak氏へのエールが印象的で素晴らしかったので紹介する。

 I wish Rishi Sunak every success. I know brighter days lie ahead.
 万事上首尾に行くように願っています。私は彼の前途には希望の持てる輝かしい日々があるのを知っています。

・写真の出典
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72493
www.bbc.com

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注意書に注目してみると

以下は、アメリカの二つの異なる「骨董店」(antique shop)で、実際に見かけた注意書きです:

(A) If you break it, you buy it. Please watch your children.
もし壊したら買ってもらいます。子供の監督をお願いします。
(B) Unattached children will be sold as slaves. Please watch your kids. Thanks.
付き添いのない子供は奴隷として売られますよ。子供の監督をお願いします。有り難う。(*'kids'(informal)は'children'との重複を避けるため?)

(A)、(B)ともにシンプルな英語です。
意図は、いずれも子供が商品を触って壊さないように保護者が責任を持って監視してね。程度の内容ですが、(A)は「直球型」、(B)は「変化球型」で、注意書きとしては対照的です。
(A)は、「壊したら弁償!子供の監督をお願いします。」と、極めてストレート、(B)は、「奴隷」の歴史を持つアメリカならではの表現なのか?(今の時代にはあり得ない話ですが、今でも18才未満の行方不明者年間約80万人、誘拐も多いと報道されている。)そうならないように子供をしっかり監督してくださいね、という意味・・・。
「壊れやすい」貴重な品々が並ぶ店内 ... 辺りに子供がいるなどの状況をイメージして、実際に骨董店主になったつもりで英語を何回も何回も声に出してみてください。
感覚的、状況的にどちらの英語の方がしっくりと据わりがいいですか?
英語は多分にセンスです・・・
知らんけど・・・。 

ハウスタケカの独り言でした。

*写真出典:tripadvisor.com
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「アメリカの小学校」を視察・・・

アメリカは南ダコタ州(South Dakota)・・・「コーンパレス」(Corn Palace)で有名なミッチェル(Mitchell)にいた時、地元の小学校を訪ねた。
1年生と4年生の教室・・・チラリチラリと視線が私に向けられる・・・外国人である私を何となく意識している様子(この辺りには日本人はほとんどいないので、英語どっぷりの語学生活には向いている。)・・・「ワイワイ、ガヤガヤ」・・・賑やかな教室は、日本とさほど変わりはなかった。  
教室の後方に目をやると、「指導目標」のような注意書きの掲示板があった。とかく抽象的な文言になりがちな日本とは異なり、アメリカらしく「~しなさい。」と、一つ一つが具体的な内容だった:   

(1年生の教室)
・Rules(規則)
1. Raise your hand(手を上げなさい)
2. Sit quietly(静かに座っていなさい)
3. Keep your hands to yourself((他の人に)手を出さないようにしなさい)
4. Line up quietly(静かに整列しなさい)
5. Be kind to others(他の人に親切にしなさい)

(4年生の教室)
・Ways to show kindness(思いやりを見せる方法)
1. Share(分担しなさい)
2. Take turns(交替でしなさい)
3. Help classmates(クラスメートを助けなさい)
4. Say kind words(親切な言葉をかけなさい)
5. Respect other people's space(他の人の領域を尊重しなさい)
6. Apologize if you are wrong(間違っていたら謝りなさい)
7. Don't laugh at others(他の人を笑ったりしてはいけません)
8. Don't push, shove, or fight(押したり突いたり取っ組み合いのけんかをしてはいけません)
9. Thank others for nice comments(良いコメントにはその人にお礼を言いなさい)
10. Be willing to compromise(快く折り合いなさい)
11. Give praise(褒めなさい)
12. If in trouble, don't pout(困っても膨れてはいけません)

これぞreal, living Englishです・・・!!

平易な英語なので、皆さん使ってみて下さい・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

*写真出典
 コーンパレス:gettyimages.co.jp
 小学校:joiprogram.jp               
gettyimages.jpg南ダコタ州、小学生(出典:joiprogram.jp).jpg

「のどの渇き」と「知りたい」を解消・・・!

アメリカでの事である。
休日に近くの公園に行った時、・・・ボディがド派手な一台のバスが入って来た。どう見ても普通のバスではなさそう・・・何かの宣伝・・・?!よく見ると、アメリカを代表するビールの一つ、「バドワイザー」(Budweiser)の移動宣伝バス、その名も「バドワイザー-ビアスクール」(Budweiser Beer School)だった。
その大きなバスでは「ビアスクール」と言うだけあって、パンフレット(pamphlet)などを使ってビールの醸造工程の説明をしたり、さらに試飲もできた・・・これがまた、格別うまかった・・・!!
うまかったのはビールだけではない、パンフレットの表紙の英語もうまかった・・・お見事!!で、その表紙の英語とは:

Satisfy your thirst for knowledge
(あなたの知識欲を満足させなさい)

この'thirst'には、のどの「渇き」という意味があり、また「熱望、渇望」という意味もある。

ビア"スクール"バスなので、"知識欲"。
なかなかウィットに富んだ使い方に感心・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

*写真出典
beer school bus: www.stltoday.com
key holder: www.ebay.com

Budweiser beer school.jpgバド key holder.jpg

「あなたはカナダ人ですか?」と尋ねられて・・・

ネス湖地図.pngイギリスのノリッジ(Norwich:イングランド東部ノーフォーク州(Norfolk)の州都)で、ホームステイをしていた時のことです。
週末、スコットランド北部のネス湖(Loch Ness)を旅した。
ネス湖と言えば、伝説の怪物「ネッシー」(Nessie)で有名だが、実物は未だ確認されていない・・・。
「ネッシー」に遭遇できれば良いのになあ・・・?!湖畔の廃墟と化した古城、アーカート城(Urquhart Castle)を見学・・・そこではバグパイプ(bagpipe、スコットランドの伝統楽器)が奏でられていた・・・。
その時、いきなり声をかけられた、"Excuse me, but are you Canadian by any chance?"(すみません、もしかしてカナダ人ではありませんか?)・・・えっ?!・・・もちろん、"No, I am JAPANESE !!"と返答した。
しかし、唐突な質問に驚いた・・・中国人に間違えられることは時々あったが、カナダ人は初めて、私の何処を見てもアジア人以外に考えられない・・・。
ノリッジに戻り、そのことを話題にした。
「それって、エスキモー(Eskimo)に間違えられたのでは?!」と、返された・・・。
エスキモーとは「生肉を食べる人」という意味で、それを避けるために、彼らは「イヌイット(Inuit)」(エスキモー語で「人間」の意味)と自称する。
アラスカ北部からカナダ北部及びグリーンランド(Greenland、世界最大の島でデンマーク領)に居住する先住民である・・・形質的に「モンゴロイド(Mongoloid)」(蒙古人種、黄色人種)に属し、日本人と同系の人種とか・・・?!
そして北アメリカの北アメリカインディアン(North American Indians)さらに南アメリカのラテンアメリカインディアン(Latin American Indians)(通称、「インディオ」(Indio))」も「モンゴロイド」系であるらしい・・・?
人類学の研究では、人種によって血液型の出現頻度が異なることが確認されていると言う・・・。
日本人に一番多いA型(約40%)は、エスキモー、北米インディアン、南米インディオにもその傾向があるらしい・・・?
で、私はカナダ人はカナダ人でも先住民族のカナダ人に見られたようだ。
知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

ネス湖 アーカート城.jpg

*写真出典
 イギリス地図:www.travel-zentech.jp
アーカート城:www.tra-live.com

岡倉天心さん ― ボストンでの話

岡倉天心(出典:yamada-shoten.com).jpg岡倉天心(1862-1913)(明治美術界の先駆者、1910年(明治43年)ボストン美術館*東洋部長)が、ボストンの街中を弟子の横山大観、菱田春草らと羽織袴で歩いていた時、

"What sort of nese are you, Chinese, Japanese, or Javanese?"
(あなた方はどの種類のneseですか?中国人か、日本人か、ジャワ人か?)
と、アメリカ人(?)に声をかけられた。

彼は、からかわれた様でカチンと来たのか(?)、即座に切り返した、と言う:

"We are Japanese gentlemen. But what kind of key are you? Are you a Yankee, or a donkey, or a monkey?"
(我々は日本人紳士です。では、あなたはどの種類のkeyですか?ヤンキー(often derogatory 軽蔑的)か、ドンキー(バカ、マヌケ)か、マ(モ)ンキー(サル)か?)

このやり取りって、実際あったのかなあ・・・?即座にあのような切り返しができるなんて驚き・・・これって有名な話なんですが、どなたか史実をご存じの方がいらっしゃれば聞いてみたいです・・・!!
当時、岡倉天心は日本とアメリカを行ったり来たりしていて、一年の半分ぐらいをアメリカで過ごしたと聞きます。
そんな中、着物姿のアジア人(?)に興味を持ったアメリカ人が、度々彼に声をかけていたのかもしれませんね・・・。
それにうんざり(?)していた彼が、例の'key'フレーズ・・・思いついていたのではないだろうか。
明治時代の偉人さんの逸話ですが、うまい言葉遊びですね・・・
知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

ボストン美術館.jpg

*写真出典
岡倉天心:『ウィキペディア』
 ボストン美術館:link-usa.jp

「私、スーパーマン・・・?!」

superman (003).jpg夏の暑い日、京都市内のホテルでの出来事・・・私はアメリカ人グループの歓迎会の司会をした。
グラスにビールが注がれ乾杯の準備が整ったところで、日本側を代表して英語のスピーチが始まった・・・歓迎の熱~い思いが入りすぎていたのか、長~いスピーチ・・・冷たいビールを前に、参加者にやや疲れが見えた・・・。
ようやく終了・・・そして私は一言言った、"Thank you very much for your long long speech.(少し間を置いて)Very interesting, though".(長~い、長~いスピーチ、どうも有り難うございました(少し間を置いて)とても面白かったけど)。
実は、前半の部分で少し受けを狙ったが、全く反応なし(作戦は失敗!)・・・少し間を置いて"Very interesting, though".・・・何と、このタイミングでどっと笑い声・・・同時に、バチバチと拍手が起こった。
乾杯の後、歓談・・・多くの人が私の所に来た・・・
"Mr. ~, very nice. You do have a sense of humor. You are a superman".(Mr. ~ 、とても良かったよ、本当にユーモアがあるね、スーパーマンだよ)と、大喜び・・・。
何故、意外なところで大受けしたのか・・・?!ここで理由を探ってみる:

実は、前半の'long'(長~い → くどい)と、後半の対照的な語義の'interesting'(興味・関心を引き起こす → 面白い)が、副詞though((補足的に)もっとも~ではあるが)でつながり、long ― interesting ― thoughの論理の流れがアメリカ人の笑いのツボにはまったのではないのか、と分析する 。

ところで、最近、「結び言葉」として流行している(実は、私も使っている!)「知らんけど」の英語表現について、色々と議論されているが、私はこの'though'を使った表現が案外、据わりが良いように思う・・・。
で、一番近い英語は、'sure'((主観的に)確信して)を使ったI'm not sure (or Not sure), though.ではないだろうか・・・?!
しかし、「知らんけど」を使う脈絡、タイミングは日本語を母語とする話し手の独特の空気感があり、英語に置き換えるのに無理がある、と私は思っている。
第一言語の母語は、第二言語の英語などの外国語とは異なり、精神・魂・心そのものだからである。
知らんけど・・・。  

ハウスタケカの独り言でした。

(写真出展:www.amazon.co.jp)

'HOMES'とは・・・?!

'HOMES'と言えば、「家、家庭」をイメージしますよね・・・。
しかし、ここでいう'HOMES'とは語呂合わせで、アメリカ北東部とカナダの国境にある淡水湖群「五大湖」(the Great Lakes)のことです・・・。
その'HOMES'とは以下の湖です:

Huron(ヒューロン湖), Ontario(オンタリオ湖), Michigan(ミシガン湖), Erie(エリー湖), Superior(スペリオル湖)

五大湖、アメリカ全体(出典:platabi.com) (002).png 

アメリカは日本の約25倍の面積で、世界で3番目に大きな国です(因みに、ロシア > カナダ > アメリカ > 中国 > ブラジル > オーストラリア > インド の順に大きい)。
東海岸のニューヨークから西海岸のロサンゼルスまで約5,000㎞で時差は3時間・・・アラスカ州とハワイ州の各1時間を含めると、東部標準時とハワイ標準時の時差は何と5時間・・・!!
そんな広大なアメリカは、湖も半端のない広さで、最大の湖「スペリオル湖」(カスピ海に次ぎ世界第2位、淡水湖としては世界最大)は、琵琶湖の約120倍の面積・・・でかっ!!
湖の位置は、西から「角(スミ)冷え夫(ヒエオ)」で覚えられる・・・ めっちゃ簡単!でも寒そう・・・!

ナイアガラの滝.jpg
あの有名な「ナイアガラ瀑布」(Niagara Falls)は、「エリー湖」から「オンタリオ湖」に流れるナイアガラ川(Niagara River)にある滝で、「ゴート島」(Goat Island)によって、アメリカ滝(ニューヨーク州)とカナダ滝(オンタリオ州)に分かれる・・・。
さらに、小さな「ブライダルベール滝」(Bridal Veil Falls)が、アメリカ滝側の「ゴート島」
と「ルナ島」(Luna Island)の間にある。
実は、あの「ヨセミテ国立公園」(Yosemite National Park)にも同じ名前の「ブライダルベール滝」(Bridalveil Fall)があるが、英語名は異なっている・・・。
"Space changes people ・・・!!"

ハウスタケカの独り言でした。

ナイアガラの滝(アメリカ滝・カナダ滝) (002).jpg
*写真出典
アメリカ全図:platabi.com
五大湖:mikissh.com
アメリカ滝・カナダ滝:kuronekokomachi.com

夏目漱石の「カイゼル髭(ひげ)」は、一体どこから・・・?

こんな疑問を抱く人はいないかもしれません・・・。
漱石の両端がピンとはね上がったあの立派な八の字型のカイゼル髭(荒正人『 漱石研究年表』、1974)は、一体何がきっかけだったのでしょうか?
彼は、1900年(明治33年)文部省の第1回給付留学生として、2年間のイギリス留学(1900年9月~1903年1月)を命じられた。
「日本と西欧との圧倒的な差に絶望した漱石は、ロンドンでは誰とも交流せず部屋で独り読書と勉強に明け暮れ、ビスケットを食べて生活していたという。いわば元祖引きこもりだ。」(板野博行『眠れないほどおもしろいやばい文豪』、2020)、とある。
留学中、ずうっとそうだったのだろうか、私は少し疑問に思っている・・・。
彼はロンドンで下宿を5回も変え、勉学に勤しむ一方、留学費不足やホームシックが原因で神経衰弱になったが、それでも結構忙しくしていたことが詳しく記されている(荒正人『漱石研究年表』)。
また、滞在期限を一年延ばしてフランスへの留学を本気で考えていたらしいが、文部省に認められなかったようである。
そんな中、彼は1901年2月2日、3回目の下宿の主人とヴィクトリア女王の葬儀を見送るために、ハイドパークの近くまで出かけている。
その時、エドワード7世(女王の長男)とドイツ皇帝カイゼル(ウィルヘルム2世)を目撃した。
漱石がカイゼル髭を生やすきっかけになったのは、その時に見た皇帝カイゼルを象徴するあの八の字型の髭が、'ぴしゃりと心のカメラに焼きつき'(『草枕』)、強い印象として残っていたからではないだろうか・・・?!
知らんけど・・・。

ハウスタケカの独り言でした。


ウィルヘルム2世(出典:『ウィキペディア』).jpg夏目漱石(出典:「別巻 漱石研究年表」『漱石文学全集』.jpg

写真出典
夏目漱石:『漱石研究年表』
ウィルヘルム2世:『ウィキペディア』

「室内射撃練習場('indoor range')での一コマ」

アメリカでは今週も銃乱射による事件があり、十数人の犠牲者が出た。
事件の度に「銃規制」('gun control')が叫ばれるが、対策は遅々として進んでいないのが現状である。
「銃犠牲者」('gun victims')が、年間一万人以上と言われているアメリカには、「室内射撃練習場」('indoor range')が普通に街中にあり、簡単な手続きで射撃の練習ができる。
実は、私も体験した。
そこは銃の販売店で、店の奥に練習場があった。
いろいろなタイプの銃の中から、自分の好きな銃が選択できた。
私は、アメリカの警察官が通常、携行しているとその店で教えてもらった「38口径回転式連発拳銃」('revolving. 38 caliber')を選んだ。
弾を装填(そうてん)し、防音耳当てをして準備完了・・・実弾入りの本物の拳銃は思いの外重く、緊張で最初の引き金をなかなか引くことができなかった。
そして一発目の乾いた(?)銃声と、両手にズシ~ンと伝わった強い衝撃は今でも覚えている・・・。
的は、前後可動式のボール紙・・・一番近い所に設定しても、最初の数発は真ん中には当たらなかった・・・。
隣で、二十歳前後の女性が練習をしていた。
二言三言、会話を交わした。
アメリカは銃が絡む犯罪が多く、この女性は護身のために、週一のペースで練習している、とのことだった・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

*写真出典:newyork.jp

射撃場.jpg

「マクドナルド」vs.「ケンタッキー-フライドチキン」 ― キャッチ-フレーズを巡って ―

「マクドナルド」と「ケンタッキー」は、ファーストフードの代名詞的な存在で、簡潔なキャッチフレーズで消費者の心を掴んでいる。

各々のキャッチフレーズは・・・

「マクドナルド」 ― i'm lovin' it(「マクド」大好きだよ)
「ケンタッキー」 ― it's finger lickin' good(「ケンタッキー」は食べ終わって指をなめた
           くなるほどおいしいよ)

文体的特徴を見てみると・・・

「マクドナルド」―(1)書体を右傾斜のイタリックにしてより人目を引く。
         (2)文頭を小文字にして奇を衒っている。
         (3)loving を lovin' にして会話スタイルにしている。
         (4)'love'は通常は~ingにしないが、「マクド、(今)
            大好きだよ」感を演出している。
「ケンタッキー」―(1)書体を右傾斜のイタリックにしてより人目を引く。
         (2)文頭を小文字にして奇を衒っている。 
         (3)licking を lickin'にして会話スタイルにしている。

「マクドナルド」と「ケンタッキー」のキャッチフレーズは、同じ様な組み立て手法のようである。

ところで、イギリスの「ケンタッキー」のコマーシャルでは、コロナ禍で衛生的な観点から'finger lickin''(指をなめたくなるほど)にモザイクがかけられている。'finger lickin''を別の言い方に変えるのではなく、モザイクでわざと強調! 流石!「ユーモアの本場」と言われているイギリス・・・機知に富んだユーモアで、ぷっと吹き出したくなる。
何~んか、同じような事をアメリカでもやってるみたい。
どっちが先か・・・知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

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あの「開運なんでも鑑定団」に出場!

実は、「なんでも鑑定団」の番組収録('Walt Disney(以下、WD)特集'でWDに関するものなら何でもOK)で、「東京ディズニーランド」に行ったことがある。
収録は休園日で、全ての乗り物が点検のため機械がむき出し状態、まるで工場見学の有り様・・・会場には、司会者の松尾伴内さん(ミッキーマウスの出立ちで!)やおなじみの鑑定の先生が勢揃い・・・そしていよいよ収録開始・・・私の前の人は出番前、「これね、WD直筆サイン入りの本なんですよ。」と、一冊の古びた本を大事そうに風呂敷から取り出し見せてくれた・・・ 結果は「WDは本にサインなどしません。」と、一刀両断の鑑定!撃沈! んんん・・・残念。
いよいよ私の出番・・・鑑定依頼の品は、アニメ映画『バンビ』Bambi(1942)の鉛筆書きの'rough story sketch'(略画)二枚・・・「これは正真正銘の本物です。」の鑑定にホッとした(アメリカの大学にいた時に友人の教授から頂いたもので、私は念のため作者Clair Weeksの資料を準備しておいた)。
そして高い評価に驚いた。
放映では、'It's a small world'をBGMに、ニコニコしている私の顔が画面一杯に映し出された。
テレビって凄いですね・・・放映の翌日、道を歩いていた時、見知らぬ人に「夕べ'何でも鑑定団'に出てましたよね。とても嬉しそうでしたね・・・。」と、声をかけられた。

ハウスタケカの独り言でした。

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これでは「新装開店」が泣きますよ!

これは高速道路の某サービスエリアでの出来事です。
そのサービスエリアはリニューアルオープンしたばかりで、装いも新たにどの店も賑わいを見せていた。
そんな時、ある店のレジ(「レジスター」(register)の略)に目を向けると、立派な大きな文字で'Casher'、と書かれていた。
「えっ!見たくない光景!」、その瞬間、思わず目を疑った。
コロナも徐々に落ち着きを見せ行動制限の解禁が近づきつつある、と同時にインバウンドで外国人観光客が戻ってくる・・・こんなことでは恥ずかしい・・・。
すぐさま「インフォメーション」に行き、スペリングの間違いを伝えた。
数ヶ月後、再び同じサービスエリアに立ち寄った。
一応、'Casher'は'Cashier'に訂正されてはいたが、'i'が'h'と'e'の間に窮屈そうに挿入されただけのお粗末な仕上がりにがっかりした。
「これがプロの仕事?もっと丁寧な仕事をしないと新装開店が泣くよ!」
間違えた方も手直しをした方も、もう少し仕事に対して大きな「愛('i')」があれば良かったのにね・・・!!
知らんけど。

ハウスタケカの独り言でした。

お正月、イタリアのペルージャ(Perugia)を訪ねる.

「明けましておめでとうございます。」
皆さん、ペルージャ(Perugia - 中田英寿が1998-2000、当時セリエA・ペルージャに所属)ってイタリアのどこにあるか知っていますか?
ブーツの形をした国のちょうど真ん中辺りです。
イギリスにいた私は、冬休みにユーレイルパス(Eurailpass - ヨーロッパ鉄道周遊券)を利用してペルージャの友達を訪ねた。
友人宅では歓待を受けた。
ディナーで、「これが本場イタリアのパスタだ。」とたらふく食したが、実はこれは前菜、メインの魚・肉料理が後に続き、残念ながら食べきれなかった。
元旦、地元の教会に行った時、一台の観光バスが到着、日本人観光客が降りてきたときには、「えっ!何故、ペルージャに日本人?」と驚いたが、アッシジ(Assisi ― 聖フランシスコ生誕の地、世界文化遺産)が近いと知って納得した。
本質的に多文化共生のヨーロッパは、鉄道が発達していて隣国にすぐに行ける。
途中、チューリヒ(Zurich)のホテルに泊まった。
そのホテルのバーの女性バーテンダーの話が興味深かった:

「スイスには公用語としてドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4言語あります。私の父はスウェーデン人、母はイギリス人、ボーイフレンドはドイツ人、そして今こうしてスイスで働いている私って一体、誰なの?自分のアイデンティティ(identity ― 要するに、「自分とは何ぞや?」の意)がよくわかりません・・・。」

島国の日本で生まれ育った私は、自分のアイデンティティについてあまり深く考えたことはなかった・・・。
ペルージャの後、実はもう一人の友達を訪ねて、地中海(the Mediterranean Sea)に浮かぶ島サルディ二ア(Sardinia)に船で渡った。
そして旅は続いた・・・。

ハウスタケカの独り言でした。

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